やりすぎじゃないかJFN
総合 4月 25th, 2008 at 22:47:51JFNの地球温暖化防止キャンペーンCM、その内容は・・・
コウイチ「エミコさん、季節のお手紙を書きます。露に濡れたアジサイが鮮やかですね」
エミコ「コウイチさん、お便りありがとう。コスモスが風に揺れています」
コウイチ「エミコさん、虫の声に深まる秋を感じます」
エミコ「コウイチさん、梅と一緒に庭のヒマワリが咲きました。変ですね」
コウイチ「エミコさん、スコールのたびに街がジャングル化していきます」
エミコ「コウイチさん、有害紫外線にアスファルトが溶けゆく音が聞こえます」
コウイチ「エミコさん、野山の砂漠化も今が見ごろ。赤茶けた山肌に、えもいわれぬ風情が」
エミコ「コウイチさん、白いモノがちらついてきました。雪ではなさそうです」
コウイチ「エミコさん、それは窒素酸化物ではないでしょうか(咳こむ)」
二人「時節柄、御自愛ください」
ナレーション「地球温暖化の候、いかがお過ごしでしょうか」
いかがでしょう、エミコとコウイチ、最初は幼い声から少しずつ長じてゆき、最後は老年の声になるにつれ、時の流れとともに環境破壊が進むさまを、二人の往復書簡で表現している訳です。
やりすぎだなあと思うのは、「街がジャングル化」のくだりで、南国の鳥の鳴き声みたいな、いかにもなジャングルSEが入るのです。これで一気に、「街がジャングル化」のイメージがさっぱり見えてこなくなります。実際、温暖化によって「街が」ジャングル化するんでしょうか? 熱帯系の植物層になって南国の鳥や動物が闊歩するのでしょうか?
演出がカチ過ぎていて、メッセージが伝わりにくくなっている、そんな気がします。