情報量が多すぎて感想を書くのも一苦労だ。

今回一番良かったのはフラッシュだな。突然のシャシャンの好意。「正直になって」と言うセリフに「なら今は正直に、君と踊りたい」ちょっとーかっこよすぎ!

ヒゲのフォズウェルさん、一筋縄でいかんな。ジェイムソンさんは見くびってるみたいだけどスゲエやり手で切れ者。「パッチ」に変装して潜入してるのは記者としてなのか、それとも???と思わせるあたり深いわー。

リズの兄貴マークは鑑別所を出たばっかなのに、悪そうなのとまたつきあってるのでリズはおかんむりです。しかもバレンタインデーなのにピーターに置いてきぼり食らってしょんぼり。一方でマークはピーターに「妹は2番目にはならない」と、至極もっともな説教食らわして。2番目というのはグウェン・ステイシーにも言われたばっかなのに、ピーターは気が多すぎて女の子をみんな2番目にしてしまいます。

変身グウェン・ステイシーについては先に言い過ぎたのであまり言うことはない。あれはきっとMJのてほどきだね。そのMJは登場時のオトコまえっぷりとは裏腹にさいきん株価暴落。ふしだらなだけにしか見えないよ。

そのほかは点描で。

ジェイムソンさんの恐妻家っぷりもいとおしいな。ジョージ・ステイシー警部はスパイダーマンを相棒よばわり。シルバーメインは意外と見所無し。セーブル姐さんはハンマーヘッドを撃つことができません焼けぼっくい。そのハンマーヘッドはついにビッグマンさえも陥れようと画策しますが、その影にはグリーンゴブリン。というかハンマーヘッドと手を組んだというより利用しているだけのような。でもこれでグリーンゴブリンの正体はハリーではないと確信してしまいました。ギャングを共倒れさせて得する人物、それはやっぱノーマン・オズボーンだよね。ひさびさのメイおばさん、もはやストーリーに絡むことはなさげ。

さて、もっとも気になったのは、エンディングクレジットもそうだけどオペラをフィーチャーした演出。技巧に走りすぎだと思いました。キツイ言い方になるけど、技巧に酔ってる感じ。

さいきんは正直言って、群像劇にうならされたり緻密に入り組んだプロットに感心したりはするのだけど、カタルシスを感じることはなくて、見ていても疲れる。ドラマ指向は姿勢として素晴らしいんだけど、楽しいかというと、かなり違うなあ。勧善懲悪にしろとは言わないが、もう少しエンタテイメントを追って欲しいかな。

あと、今回めずらしく腑に落ちない展開だったのは、ハリーはグロブリン・グリーン・ドーピングが発覚しチャンピオンを剥奪されたことでフットボールチームのメンバーからは信頼を失った(裏切り行為とされた)はずなのだが、パーティーで同席しているのはおかしいと思った。こういう細かいところまで拾うのがこの作品なので気になったのだけど、フツーのアメリカアニメではこのくらい日常茶飯事だけどね。ティーン・タイタンズなんて万事こんなもんだった。