ヘルメス市長に面会したジン。そこで聞かされた10年前の出来事とは・・・

今回もストーリーも盛り上がり、作画が良く、演出もテンポ良く楽しめました。ブリ探はたまにこういうアタリ回がある。

ヘルメス曰く、10年前、ヘルメスとジンの父ポト・ホーキンスは親友であった。ともに力を合わせ、天上の宝を全て手に入れ、ようやく天上の扉を開けようとしたそのとき、ポトは仲間を裏切り、姿を消したと。ジンはにわかには信じがたいが、ヘルメスは「ならば天上の扉を探しだし、自分で真実を確かめろ」という。そのためにブリストルあげて支援を惜しまないと。

ここまでの感想は、ヘルメスが嘘をついており、天上の扉を開けるためにジンを利用しているのかと思っていた。が、その後の展開では、どうやらヘルメスはヘルメスなりにブリストルの、そして世界の行く末を案じており、そのために天上の扉を開ける必要がある、と考えているふしも見え隠れ。なかなか、一筋縄ではいかないキャラとストーリーのようです。

ブリストルはそれ自体が巨大な船のカタチをしており、その地下にはヘルメスたちが「地下のヤツ」と呼ぶ巨大な動力炉のようなものが隠されていた。前回のカリの祈りでそれが反応を示し、そのために停電が起きたらしい。

さていっぽう、白ヒゲ一味のマッドサイエンティスト・バルカン博士は、パーツ購入のためブリストルの街に出たところ、リバシの執事の買い物お手伝い中のノマリオに出会う。言葉巧みにノマリオをおびき寄せたバルカンは、ノマリオから部品を盗もうとするが、おおざっぱな作りの割にノマリオは分解する方法がわからない。結局、力づくで破壊しようとしたところ、ノマリオの中身はメカなどではなく、この世界ではとうてい想像もつかないオーバーテクノロジーだった。と同時に、ノマリオは暴走を始め、ブリストルの街で大暴れ。

リバシたちと合流したジンは、暴れるノマリオを見かけ、止めようとする。だがノマリオの暴走はいっこうに収まる気配がない。ついには軍隊が出動し、ノマリオに砲撃を加えようとする。ジンが必死にノマリオを説得にかかると、「地下のヤツ」が反応を始め、制御不能に。そのときノマリオは我に返り、暴走は収まった。

だが、すでに発射態勢にあった大砲が、ジンとノマリオに向けて砲弾を発射! 吹き飛ばされたかに見えたジンたちだったが、ノマリオはなんと砲弾を素手で受け止め、放り投げたのだった。

一連の騒動の責任を一身に背負おうとするジンだったが、ヘルメスは罪を問うどころか、ブリストル探検隊たちに軍の警備をつけ、厚遇するのだった。そして部下には、プリント船長の航海日誌を探る任務はもう必要ない、と告げる。かわりにブリストル探検隊に、天上の扉の謎に迫ってもらう、ということなのか・・・

ヘルメスはカリに面会し、本当のことを話してくれと迫る。カリが満月の儀式で見たブリストルの未来、それは「ブリストルはいずれ海に沈む。それを救えるのは選ばれし者=救世主」。それがジンのことなのか・・・

そして下水道をさまよっていた白ヒゲとバルカン博士は、「地下のヤツ」の存在を目の当たりにし、驚愕する。

今回は、ノマリオを破壊しないでと軍に懇願するジンの説得に、「攻撃は中止だ」と告げる隊長が渋かっこよかった! ブリ探でこんな熱いドラマが見られるとは。

次回はいよいよカリたんがブリ探に・・・乞うご期待。

これまで、土・日に一話ずつ放映していたブリストル探検隊ですが、4月から週1話に変更されるようで、ちょっとチェッ。