海賊王決定戦に出場したノマリオ海賊団ことブリストル探検隊。いっぽう白ヒゲ海賊団も優勝賞品の「天上の宝」、そして海賊としての誇りと名声のために大会に出場する。

メガネを外すとお約束の「33」なリバシ。でも鼻メガネでそれはどうなの。

ブリ探が海賊王決定戦に出場した理由は、優勝賞品の「天上の宝」だった。その事を知った白ヒゲは、何が何でも負けられないと誓う。

優勝候補はチャイ海賊団。10年連続優勝の強敵である。しかし彼らは優勝しても一度も天上の宝を受け取ったことがないとか。茶店のばあちゃんは、まるで天上の宝を誰の手にも渡らぬよう守っているみたいだ、という。

チャイ海賊団チーム紅一点のトレイ。のちに重大な事実が明らかになります。

ちなみにチャイ海賊団のイメージは中国のようです。韓国が描く中国、なんか新鮮。そしてチームリーダーはレッドティー。前回の海賊はグリンティなので、お茶にちなんだネーミングみたいです。チャイはインドですけどね。

白ヒゲ海賊団の初戦相手はサッカー海賊団。どこが海賊なのか(笑)。白ヒゲは競技場に油をまくことでサッカー海賊団をすっころばせ、初戦突破します。観客は卑怯な戦い方だと非難しますが、海賊らしくていいんじゃないの? まあでも海賊王決定戦は特別って事かも知れませんね。

そのころヘルメスの海賊掃討作戦は、ついにブリストル島の外まで広がっていた。マーカス伯爵から寄贈された戦艦は、つぎつぎと海賊船を沈めていく。

こちらはチャイ海賊団の初戦。一糸乱れぬチームワーク。

とどめはトレイさんのモモチラせくしぃキック

ノマリオ海賊団も着々と勝ち進む。

チャイ海賊団の女ボスは、ヘルメスの戦艦による海賊掃討が進んでいることに危機感を抱く。そしてレッドティー率いる海賊王決定戦チームに期待をかける。目的はやはり、天上の宝を、ひいてはゴールドアイランドを守ることなのだ。だが冷徹に見えるボスは、レッドティーやトレイの身の安全を祈ることも忘れない。ヘルメス並みに計り知れない人物であります。

ボスもチャイナドレスなんだねえ。

決勝進出を決めたのは、ノマリオ海賊団とチャイ海賊団、そして卑怯な戦術で戦い抜いた白ヒゲ海賊団の3チーム。決勝前日のパーティーで、トレイはジンと健闘を誓い合う。ジンの海賊らしからぬ純粋さに、トレイは応えたかったのかも知れない。

ジンに食事をすすめられたトレイは固辞する。自分はロボットだからと。確かに今大会はロボットでの参戦も認められているが、チャイ海賊団の技術力おそるべしと、バルカン博士は目を光らせる。

どこまでも「ただの少年」であり続けるジン。彼がブリストルの救世主であることにとまどい続けるカリだったが、この後のカリの笑顔が良いんだな。ジンはジンなのだから、ジンらしくあればいいのだ。

ついに迎えた決勝戦は、3チームによる同時決戦となった。前夜、白ヒゲは卑怯にも下剤入りの水をブリ探とチャイ海賊団に仕込んでおいたのだが、トレイによって策略は未然に防がれていた。トレイはあくまでもジンと正々堂々闘いたかったのだ。

決勝戦は、溶岩の池にうかぶ丘のてっぺんに置かれた宝箱を、最初に手にしたものが勝ち。どこが海賊の大会なのかわかりませんが。

チャイ海賊団はまずトレイに白ヒゲ海賊団を牽制させ、他のメンバーが宝箱を狙う作戦に。トレイとバルカン85の一騎打ち!

危ないっ! いろいろ危なーいっっ!!

トレイは死闘の末、バルカン85を退けるが、バルカン85のエンジン爆発で吹き飛ばされた白ヒゲ、パラン、ウェインの3人は偶然宝箱に届きそうになる。だが、チャイ海賊団により直前で撃墜され、3人は溶岩の池に真っ逆さま!

そんな白ヒゲたちの危機を救ったのは、ジンとノマリオだった。

敗北を認めた白ヒゲたち。ジンはなぜ、彼らを救ったのか? 白ヒゲやプルケの問いに、ジンは「宝より命の方が大切だから」と悪びれない。トレイはそんなジンに感銘を受けるが、勝負は勝負。

チャイ海賊団は電気ショックでノマリオを封じ、リバシ、シルバ、プルケを縛り上げる。

チャイ海賊団は譲れない使命を帯びて闘っているのだ。トレイはジンとは闘いたくないから、敗北を認めろと迫る。

しかし、リバシは言った。ジンは誰にも止められない。それがジンだから!

ノマリオ復活! ジンが危機に陥るとき、ノマリオはいつでもジンの力となる! そして不可能は可能となる!

ジンとトレイの一騎打ち! 軍配はわずかの差で、ジンに上がった!

かくして海賊王決定戦は、ノマリオ海賊団の優勝で幕を閉じたのだった。

チャイ海賊団は、あらためてブリストル探検隊をあなどれないことを悟るのであった。

もう何度も同じ事を書いている気がしますが、テンポも良いしギャグも切れるし、アクションもすばらしい。海賊王決定戦はまた長いエピソードになるかと思いきや、1話でまとめきった構成もナイス。非常に面白いエピソードでした。