キャプテン・アメリカ:ザ・ファースト・アベンジャーを見てきました。

家から自転車で15分の映画館はすべて3D公開。マイティ・ソーのときも書きましたが、2Dで見たかったので、またイクスピアリまで行きましたよ。

やー、すげえ面白かった。というかよくできていた。

戦争映画でもあるんだけど、ちゃんとヒーローものだし、アクションを楽しみながらも、スティーブ・ロジャースの人間力が魅力的だったのね。マーベルコミックスのテーマである、チカラとそれを持つ人間のありかたがしっかり描かれていて、かといって完璧人間ではないスティーブの人間くささがステキ。

大きすぎるおっぱいヒロイン・ペギーも魅力的でねー。かわいくてりりしくて強いけど弱いの。

バッキーさんも登場したけど、本作ではサイドキックではなく、もやしスティーブの親友。

ハウリング・コマンドーらしき部隊も登場しますが、ウルヴァリンとかニック・フューリーの親戚とかはいません。でもこいつらが「荒くれ軍団」っぽくていいのよ。

パパスタークは見てると、トニーは血を引いてるなーってかんじ。

映画になると、マーベルは「タイツ姿?ダッセーよありえねえでしょ」的にスタンスがみえてヤになることもあるんだけど、本作ではそれを逆手にとってて面白い。アースキン博士が死んじゃうので、超人血清の検体がスティーブだけになっちゃうので、今後の研究のためにスティーブは生かしておかなければならなくなる。子供を助けたことで世間のヒーローになった彼は、戦時国債を宣伝するためのキャラクターに徹し、かつ戦時慰問団に所属する上で、あのタイツ姿になるわけです。キャプテン・アメリカは国家的ヒーローになるけれど、兵士たちはそんな彼を道化みたいなものと笑うんですよね。自分たちは最前線で戦っているものだから。

けど、ヒドラの捕虜の中にバッキーがいるかも知れないって事で、キャップはたった1人で敵地に乗り込み、捕虜400人を救出することに成功。このことで彼は兵士たちからも認められ、信頼を得るのです。

スーパーパワーがあればいいってもんじゃない。行動で示した彼の心意気にうたれたわけですよ。兵士も観客も。

で、クセになったスティーブはスタークにコスチュームを作らせちゃう(笑)。完全なるタイツ否定ではなくて、そこは良かった。

時代背景が時代背景なので、メカ類もレトロフューチャー的でかっこいい!

事前に言われていたことでもありますが、キャップは決してパトリオティズムの体現者ではなく、人々を、仲間を救うために体をなげうち、けっしてあきらめずに目標へと突き進む。アメリカ万歳映画じゃなかったところに感嘆しました。敵はヒドラ(劇中の発音はハイドラ)であり、むしろドイツもナチスもヒドラの被害者的な描き方をしていて、戦争礼賛映画にならないよう、すごく気を遣っていましたねえ。

出オチ親父・ニック・フューリーも健在。エピローグは当然、現代のニューヨークなんだけど、本編の1940年代ニューヨークと映像的に対になってて、にやりとさせられる。スタン・リーは?当然でしょ(^-^;)カメオですらない

さてさて、恒例となった「エンディングクレジット後のティーザー」ですが、もうそんな思わせぶりは必要ないとばかりに、堂々の「アベンジャーズ予告!」でした! キャップはもちろんアイアンマン、ソー、ハルク・・・は姿を見せてないけどブルース・バナー、ブラックウィドウ、ホークアイは確認済み。ロキたんもいました。2012年8月日本公開!