さて、ライトノベル原作アニメ2本目は「はがない」でございます。
正確には2期「僕は友達が少ないNEXT」も含めて。

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学校で浮いている羽瀬川小鷹は、ある時いつも不機嫌そうな美少女の三日月夜空が一人で楽しげに喋っているのを目撃する。「もしかして幽霊とか見える人?」「友達と話していただけだ。エア友達と!」「(駄目だこいつ…)」小鷹は夜空とどうすれば友達が出来るか話し合うのだが、夜空は無駄な行動力で友達作りを目指す残念な部まで作ってしまう。しかも何を間違ったか続々と残念な美少女達が入部してきて―。みんなでギャルゲーをやったりプールに行ったり演劇をやったり色々と迷走気味な彼らは本当に友達を作れるのか?アレげだけどやけに楽しい残念系青春ラブコメディ誕生。(Amazonより)

個人的感想としては、1期と2期で作風にだいぶ違いがあるな、ということ。これは原作でも初期から最新巻までの間においてストーリーに進展があり、たまたま1期と2期のくくりで観ると、かなり作品のカラーも変わって見えるということもあるでしょう。

が、最大要因は、1期と2期の監督さんが違うということ、そして2期には著者・平坂読さんご自身がシリーズ構成に参加していることも大きいのでしょう。

1期で特徴的なのは、原作と同じシーンなのに、若干そのシーンのテーマに違いがあると言うこと。原作では、単純に笑えるシーンだったところに、アニメ版では「いい話」的な演出が加わったりと、「ちょい足し」があって印象が変わっている部分がちょくちょく。

そこへいくと2期の方が原作に忠実で、シーンの意図(テーマ)が原作通りに描かれていたように思います。

さて、気になるのが、恐らく原作ファンでアニメ版もご覧になった方はご存知でしょう、ネット上でも話題になっていたのですが、アニメ2期は、ストーリーが完結していない印象があるということ。

アニメ2期は原作最新刊までを映像化しているので、その先のストーリーはまだ公開されていませんし、こうなるのは当然だったと言えます。僕個人としては、そのこと自体はかまわないのですが、最終回だけメインキャストに見せ場が無かったのは、ちょっといただけない。原作者がシリーズ構成なので、原作のテーマに忠実に作るとこうなった、といううがった見方も出来ますが、少なくともプロデューサーはこれを良しとしたというのなら、シリーズ構成だけが責められるわけにはいきません。

最終回はとても盛り上がる話で、この作品のテーマをはっきりと描ききったカタルシスがあったのですが、やはりメインキャラクターの見せ場は全員分きっちりと作るべきだったんじゃないの?、と個人的感想。