君は嘆いている 寝転がって口を開けているだけで、どうして誰もこの口に甘く熟した果実を投げ込んでくれないのかと

ひとしきり泣き喚き 他人を恨みののしって、それで気が晴れるのかい? そいつはおめでとう 君の望みは叶わないと決まったよ だって君はさっきから一歩もそこを動いていない

君を喜ばせるために珍しい果実が次々と運ばれた それが当たり前だと思うかい? 運ぶのをやめた途端 君は怒り出した なぜもっと果実を持ってこない あそこにもここにもまだ食べたことのない果実がいっぱいある なぜ次々と新しい果実を持ってこない もっともっと食べたいのに もっともっともっともっと

君の望みは叶わないと決まったよ だって君は喜ばせる甲斐がない

君の望みは叶わないと決まったよ だって君は誰にも果実を運んでいない