http://www.asahi.com/showbiz/manga/TKY200905040063.html

アニメ業界の右肩下がりを報じた記事。はじけてからでないとバブルを語れないマスコミの筆の貧困さよ。

まあ、確かにアニメ番組は減ってきているし、DVDの売り上げも落ちてきているそうです。しかし「バブル崩壊」というほど急落している訳ではないと思うけど。楽観視はしていけない状況はその通りだと思います。

「質」の問題はご指摘の通りで、確かにどれも似たり寄ったりで、1年後に心に残る作品が少ないと感じます。記事にはないけど、マンガやライトノベルからの安易な原作ものが多い気もするし、業界全体に「企画力」が無くなってきてはいないか。中国や韓国がアニメにチカラを入れてくる中、彼らにもっとも足りないのが企画力と言われているのに、日本も追随しちゃってはいかんでしょう。

まあでも、数年前の「明らかに多すぎ」な番組数から、少しずつ下がっていくだろうという予測はたっていたし、その準備ができていなかったというなら業界も脳天気すぎる。3~4年前はスタッフの数に対して番組数が多すぎると言われていたのに、少々番組数が減ってきたら「リストラ」というのはおかしい。出資者や経営側の、固定費削減をにらんだけん制としか思えない。

記事についても、テレビ放映やDVD販売にしかアニメ業界のフィールドがないような書き方ですが、実際の所はパチンコ・パチスロやケータイコンテンツといった仕事もなくはない。もちろん番組作りとは違うけども、そういった業種でお金を稼いで番組作りのチカラをたくわえるということも必要だと思います。パチンコ業界こそバブルのような気がしますが、そこを利用してお金を稼ぐしたたかさもあって良いんじゃないかな。

ハリウッドだって映画興業だけで成り立っている訳じゃない。