映画配給会社って、ホント大変だと思った。

いい映画があれば多くのお客さんに見てもらいたいというのは、映画に携わる人間なら当然の思いでしょう。邦画・洋画問わず、コレを見たい! 見てもらいたい!という欲求はお客の側にもある。といっても、スクリーンに空きがなければ上映できないのはいかんともしがたい。TOHOシネマズとかHUMAXとか、シネコンが身近な人は気づきにくいかも知れないけど、日本全国、そんなにスクリーンがいっぱいあるわけじゃない。ましてTOHOシネマズならTOHOシネマズで、拠点ごとに上映する映画を自由に選べるわけでもない。

となるとどの映画を上映するか、という選択は、まずはお客さんが多く見込める映画ということになる。俳優や監督や原作の知名度や人気だったり、話題性だったり。それはもう、競争ですからやむをえません。

もちろんお金を稼ぐことばかりじゃなく、映画館の人が「いい」と思った映画を知らしめる目的とか、映画文化を発展させるためにとか、単館系映画館によく見られるココロザシの上映もあるけど、それはそれで選択基準があるわけで、そこにも競争があるのだ。

話題性や知名度で勝負ということに抵抗があるのはあるけど、逆に言えばそれ以外「ナニで勝負するのか?」「ナニでお客に訴求するのか?」という勝負ポイントがなければ、ガチでは負けてしまうということなのでしょう。

実際の所、映画の勝負には宣伝活動によるところが大きいとも言われます。まずは映画館に足を運ばせてこそであり、それゆえにTVスポットなどの宣伝活動において、日本の配給会社の腕は素晴らしいと思う。もはや映画本編より面白いと言われるTVスポットとか(笑)

まあアレだ、見たいと思う映画がなかなかスクリーンにかからないというのにも理由があるということなのですよ。