横浜買収2
スポーツ 10月 16th, 2010 at 10:15:30住生活G・潮田会長の横浜ベイスターズ買収にまつわる発言で、おいらと同じように感じた人も少なくないらしく、神奈川県知事の松沢さんがクギ刺してました。
一方で現オーナーの若林さんや横浜市長の林さんが住生活の擁護発言もしていますが、おいらとしては松沢知事の発言の方がシンパシーを感じる。ベイスターズファンもそうじゃないのでしょうか。
100パーセントビジネスライクな話にしてみましょう。潮田会長の発言がベイスターズファンの反発を食うようであれば、住生活Gはこれから買おうとしているものの価値を自ら下げることになるのです。ファンが球場に足を運ぶ球団こそが価値ある球団。ファンがそっぽを向くようなことをするのは、例えばみずみずしく美しい桃を、買うときに指で潰してきずだらけにするようなことじゃないでしょうか。
ノジマのように「ベイスターズ愛」を全面に出して買収しようとするほうが、ファンにとっては共感できるのではないでしょうかね。
かつてオリックスと近鉄が合併し、オーナーサイドの身勝手な主導による1リーグ化の流れを、選手会とファンにより阻止したことがありました。結局、2リーグ制が維持され、パ・リーグに新規参入球団を募ることになり、ライブドアと楽天が手を挙げました。そして楽天が参入したのですが、ライブドアの敗因は球団を資産としてしか見ていない発言が目立った当時の堀江貴文会長が反感を買ったことも否定できません。ビジネスの世界は打算的でドライなように見えて、実は意外と感情論に支配されているのです。潮田会長は大洋ホエールズファンだったと言ってはいますが、あまりビジネス面だけを前面に出すのは、かつてのライブドア的に受け取られかねない。松沢知事じゃなくても違和感を感じるのはマスコミの偏重報道だけが原因ではないでしょう。「口は災いの元」ですよ。
横浜市の林市長の発言では、「住生活Gの株主への配慮」と潮田会長を擁護していましたが、ビジネス視点でいうならばステークホルダーへの配慮はどうなる、と問いたい。株主は確かにステークホルダーの中でも重要な位置を占めますが、ベイスターズで言えば、選手やコーチ、球団職員、スポンサーに取引先企業に出資銀行。横浜スタジアムもそうだし、横浜市もステークホルダー。そしてプロ野球チームのステークホルダーとしては、ファンこそが重要なそれと言えるのではないでしょうか。ファンを敵に回して、球団経営がうまくいくとは思えない。
住生活Gが意図したものではないのでしょうが、今の流れはベイスターズの価値を自らおとしめかねない、とおいらは危惧しています。
10月 21st, 2010 at 23:43:17
私も最初は「ベイファンに少しは配慮を」くらいには思いましたが。
しかし、こちら↓
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20101018-00000263-sph-base
を見ると、むしろ潮田会長さんの方にシンパシーを感じたり。
ちょっときつい見方をすれば、知事の松沢さんも、横浜と言う地域の経営のために、球団を宣伝に使いたがってる訳ですよね。
それを、地域活性化と言う、耳に心地よい言葉に置き換えてるだけで。(言葉選びも、大切な要素ですが)
それでいて、今まで(今も)大した努力もせずに、注文だけ付けて、果実を貰おうとしている、と言う風にも取れます(本人は意識してないでしょうが)。
どうも、伝言ゲーム的な危なっかしさを感じます。
松沢知事>「新聞のインタビュー記事を読んだだけ」と断った上で
潮田会長>「実際どういうふうにおっしゃったか分からないけど」
と、知事も会長も相手の真意を誤解しないよう努めているようですが、記事を書く人や、彼らに話を振る取材記者に悪意(と言うか煽り)を感じます。
10月 22nd, 2010 at 0:48:58
どもです~
ええと、リンクの方を拝読したんですが、よりいっそう「潮田さんって球団経営に携わってもいい人なんだろうか?」って思っちゃいました。
なんかあまりにもプロスポーツというものを知らない印象を受けました。
ディズニーがピクサーやらマーベルやらを買収したときに、おのおののファンは「いままでのピクサーらしさが失われはしないか」「俺たちのマーベルがジャリ向けアニメになってしまうのか」いや「大好きなディズニーが3Dまみれになりはしまいか」と疑心暗鬼になりはしなかったでしょうか。
少なくともパチンコ屋が円谷プロを買ったときにおいらは不安に思いました。
そこいらが普通のM&Aとは違うところで、確かにマスコミの煽りは少なからず感じるけど、企業トップの発言の影響力を知っていたら、もう少し各方面への配慮があってしかるべきだったと思います。
ソースのスポーツ報知は読売グループなので余計な勘ぐりもしてしまいます。そもそもTBSがベイスターズを買わざるを得なくなったのは渡辺恒雄の横やりありきで(くわしくは割愛するので調べてー)、TBSが熱望したわけでもなく、ここへきてそれが破綻したともおいらは思う。今度は住生活Gが手を挙げたらやたらと押してるわけだし、報知としては否定的にも懐疑的にも書けないんじゃない?
いや、ナベツネはナベツネで球界を憂えてやってるんだろうけど、おいらはここではフォローしない。
ステークホルダーを利害関係者って書いちゃうところもニュアンスが曲がって伝わりそう。
松沢知事が横浜のために球団を宣伝に使いたがってる、のくだりは、おいらには判断しかねます。横浜市民にはわかるのかも知れませんが。
ちなみに千葉はねー、あんまり「マリーンズの街」という押し方はしてないんですよ。森田健作の口からマリーンズ云々の話を聞いたことがないし(笑)。けど千葉市民が自主的に盛り上げてる。浦和レッズあたりもそうなんじゃないかなーと思う、そんな感じ。
ただマリーンズファンも色々あって、それはまた別の機会に(奥歯にモノが)。
10月 24th, 2010 at 13:05:49
どうもです。
記事を読んだ上でそう思われたなら、もう言う事ないです。
ちなみに、私は横浜市民でもなければ、ベイファンでもないです。
>知事の松沢さんも、横浜と言う地域の経営のために、球団を宣伝に使いたがってる
の下りは、一般論として、色んな見方があり得る、と言う意味で言っただけです。
ブレーブスやイーグルスなんかは、地域密着球団になるチャンスがありながら方向性が迷走してますし、地域密着ってのは、なかなか言うほどにうまく行くものではないですね。
千葉とマリンスタジアムには何度か足を運んでいますが、マリーンズの実地の実態については興味があるのでまた別の機会に読んでみたいです。