今回は、前回ほとんど出番の無かった白ヒゲ海賊団がメインの話です。

やべえ、今回も面白い! なんかエンジンがかかってきた感のブリストル探検隊。テンポも良く、キャラも生き生きしていて、ドラマ的にも泣かせる展開ありつつ、コミカルに運ぶ。いいね!

まずは舞台はブリストルへ。軍隊の出動でなんだか物々しい雰囲気。

少女記者(見習い)リナたんも出動。ヘルメスの暗躍でリナたんの出番が増えるとうれしいなあ

どうやらヘルメスの命により海賊掃討作戦なるものが展開されているらしく、市民は軍人に身分証明書提示を求められる。

所用?でブリストルを訪れていた白ヒゲたちは、身の危険を感じ逃走する。

いっぽうヘルメスは補佐官サチとともに港に向かっていた。伯爵なる人物を迎えるのだという。そういえばリバシの父親は伯爵とよばれていたけど・・・?

無駄にかっこいいヘルメスの馬車馬。左に白ヒゲたちが見切れてますが、サチが彼らを発見します。

白ヒゲを尾行するのは#1にも登場の仮面の男。正体バレバレですね。

そうとは知らず白ヒゲたちは、海賊たちの秘密の隠れ家へと。その名も「美しきロクサンヌの店」

にぎわう店内

無駄にうつくしいウェイトレス。ディズニーによくある

そのころ港ではヘルメスとマーカス伯爵が対面していた。伯爵の手みやげは最新鋭軍艦。浮き方が変な気が・・・喫水線が?

マーカス伯爵

そういえば以前、チャイ海賊団は金持ちから奪ったものを貧しいものに与える義賊だという話が出ていたんですな。そのときヘルメスは「海賊は海賊」と吐き捨てました。いうことで今回実力行使に出たようです。

いっぽう白ヒゲはというと、この店になにやら因縁がありそう。ロクサンヌとは白ヒゲの初恋の人だというのだが・・・

それがこの店の主、森久美子ロクサンヌ。美人は太っても美人(イタリア男の格言より)。そしていやはやロクサンヌのほうが白ヒゲにベタ惚れなのであった。なのに白ヒゲはロクサンヌの求愛を振り切って航海に出たのだと

ハグ

ヘルメスの海賊掃討作戦により、海賊たちはこの島に居場所が無くなってしまった。ロクサンヌの店も今日をもって閉店・・・ だがロクサンヌは海賊たちに、生きていればまた巡り会えることもあると言った。なんとも哀愁の展開

誰とも無く歌い始める、郷愁を誘う唄。これメロディは「更けゆく秋の夜~」でした。

だがむしろ白ヒゲは闘志がわき起こるのを感じる。海賊として名をなし、金持ちになるまでは故郷に帰らないと

すると何やら店内には盛り上がる一団が。この男、「へそ島」で開催される「海賊王決定戦」の招待状が届いたのだという。ドラゴンボール+ワンピースのような展開だが、むしろ今のワンピースよりもブリ探のほうが海賊ものっぽい。

ちなみにこの男の顔に張り付いているお札は仮面の男の電撃札なのだが、掃討作戦から逃げおおせたのね。

白ヒゲは海賊王決定戦に出れば、宝が手に入ると聞き、自分も出たいと望むのだが、肝心の招待状がない・・・

と、そこへサチ率いるブリストル軍が乱入。白ヒゲの後を追ってきたのだ。

激突するブリストル軍VS海賊一味

白ヒゲは電撃札を使うサチに、仮面の男の正体が彼であることを悟る。サチはそんな白ヒゲを捕らえようとするが、その前に立ちはだかったのはロクサンヌ!

勝ち目のない戦いから、愛する白ヒゲを逃がすために犠牲となる決意のロクサンヌ! てゆーかサチ落ちそうですけど

「ロクサンヌ!」泣けるよーまさかブリ探で

「忘れないで、海賊の誇りを。そして私が好きだったことも」(TOT)号泣

サチ落ちた(^o^)爆笑

白ヒゲはようやく街の外へ逃れ、港から船に乗り外洋へ逃げおおせた・・・はずだったが、そこへ伯爵の軍艦が発砲!

白ヒゲの船はあえなく撃沈、と思いきや、船内のガラクタを排出し沈没を偽装、潜水して難を逃れたのだった。

白ヒゲが向かったのは「へそ島」。ちゃっかり、海賊王決定戦の招待状をどさくさに失敬していたのであった。にしても「へそ島」・・・すごい美術デザインである。

海賊王決定戦はすでに始まっていた。予選D組にて対戦するは・・・

優勝候補のイケメン海賊団(笑)。なんというか、アメリカ人が描いた日本風キャラみたい。

その相手はなんと!われらがブリストル探検隊改め「ノマリオ海賊団」!

こういう風に、白ヒゲにスポットを当てた一方で、カメラが写さない部分で動いていたであろうストーリーを感じさせる展開を、「裏にする」というのだが、今回の展開はみごと。意外な場所に彼らがいるというサプライズでシーンを展開していくのは王道である。こういうことがキチンとできてない作品は昨今、洋の東西を問わず少なくないのだ。

そのころ、白ヒゲはバルカン博士から、最強と自慢の新型ロボットを用意されていた。その名はバルカン400! 400の由来はバルカン博士のIQ値と聞いて、それはウソだろうと責められ・・・「300じゃダメ?」(笑)

結果、エントリー時にはバルカン85に改められたのだが、初出の絵柄ですでに胸の「400」にバツがつけられ「85」になっている。これは上記のやりとりがあってから書き換えられるべきで、ミス。設定画そのままに原画におこしちゃったんでしょうね。

なぜか係員のコスチュームがコスプレっぽい

そのころ「へそ競技場」では、ノマリオ海賊団がイケメン海賊団をうち破るという大番狂わせがおきていた。

これまたイマドキの日本アニメ風萌えキャラ描写。彼女らはイケメン海賊団を応援していたグルーピーだったが、ノマリオ海賊団の方が強くてカワイイと乗り換えたようだ。ちなみにさかえさんはまったく↑↑↑に萌えませんでした。

予選突破に沸き返るブリ探、そして競技場

という展開に驚く白ヒゲ、で次回に続く。

繰り返しになるけど、裏に回した展開が巧み。ブリ探は何らかの情報(おそらく航海日誌?)を得てて、海賊王決定戦の優勝賞品が天上の宝であり、へそ島にはゴーグがいる、というとこですかね。

白ヒゲを掘り下げたエピソードもうまい。ロクサンヌとのドラマも多くを語らず、過去にいろいろあったんだろうなと考えさせる脚本がイイ。映像作品の「答え」はフィルムで見せるものではなく、視聴者の心の内に結ばせるものだという、ドラマ作りのお手本のような一編でした。