http://tower.jp/item/3176844/ココナッツ・ハイ<タワーレコード限定>

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小林泉美のファーストアルバム「Coconuts High」がタワーレコード限定でリイシューされた。

正月からいきなり度肝をぬかれた一枚のCD。というのもマヌケな話で、実はこれ、アナログLPで持っている。いまウチにはレコードプレイヤーがないので、今回の再発で思い切って買ったのだが、久々に聴いてホントにビックリした。自分の記憶のなかにある、かつて聴いたときの印象をぶっとばして、「こんなスゲエ作品だったっけ!?」とな。

正直に言おう、小林泉美を知ったのは、「ラムのラブソング」つまりアニメうる星やつらの主題歌の作曲者としてだ。正確に言うと、名前だけは知っていた。ジャズフュージョン界の女流キーボーディスト、作編曲家として、注目されていたアーティストだった。アニメソングとしてはテクノ寄りの歌謡と言った雰囲気だが、もともとはフュージョンの人だと思っていた。恐らくだが、数々のアニメソングが評価されて、このソロアルバム製作につながったのではと思う。

このアルバムも、1曲目のさわやかなラテン風味のフュージョンミュージックの印象がつよく頭に残っていた。

だが、2曲目、3曲目を聴いて腰を抜かしそうになった。ズッシリと重いビートのファンク・ミュージック! リアルタイムで聴いていたはずなのに、今になって「こんな本格的なファンク、日本人離れしている!」と驚かされたのだ。

CDになって音が良くなったのかも知れないし、ヘッドフォンで聴いたので細かいところまで聞き取れたからかも知れない。オーディオを新しくすると、今まで聴いていた音楽の聞こえ方がガラリと変わることは良くあるが、30年前のアルバムがこれほど新鮮に聞こえたことにビックリなのである。

他にも、けだるい感じのレゲエ風味のラブソングもあるし、非常に多彩な音楽性と、本人のチャーミングなボーカルがイイ感じだ。30年前と言うこともあるので、時代を感じる音作りもあるが、すごく肉感的でアナログな力強さもまた当時ならでは。それに曲が良くて、作曲能力が高いと感じさせる。

レコードプレイヤー買おうかな・・・うちにあるアナログレコード、全部聞き直したいと思った。