ニッサンGT-Rの衝撃デビューで幕を開けたスーパーGT選手権は、第7戦を終えた時点でなんとGT-Rが5勝を挙げている。その強さには目を見張るばかりなのだが、では現在の選手権ポイントリーダーは?と言えば、なんと道上龍/小暮卓史組の18号車・TAKATA 童夢 NSX、2位は点差無し(優勝回数の差)でアンドレ・ロッテラー/脇阪寿一組の36号車・PETRONAS TOM’S SC430なのだ。

これはどういうことかというと、GT-R同士で点を食い合っているわけだ。スーパーGTは1戦の上位チームは次戦でウェイト(おもり)を積むことでスピードを抑え、特定の車両やチームが独走することを防いでいるのだが、まさしくルールのマジック、強いクルマほど次戦では勝てなくなると言うシステムのために、こういうことが起きるのである。

それにしても、トヨタはレクサスSC430という路上であまりお目にかからない車種、ホンダに至っては製造終了のNSXがベースという、非常につまらないクルマ選びをしているのはいただけない。日産はがんばってGT-Rを作ったのだから、はやくトヨタはレクサスLF-A、ホンダは次期NSXをレースに出さなければ情けない。やはり最新のマシンでレースを戦って欲しいモノである。