http://av.watch.impress.co.jp/docs/series/rt/20090326_79961.html

AV WatchにおけるTSUTAYA TVのインタビュー。TSUTAYA TV使ってみましたが、高画質のコンテンツが家にいながらにして手に入るのは楽でいいやね。

母屋であるDVDレンタルと客を食い合うのではないかという懸念には、まだオンライン配信はその議論に上るレベルではないという見解でしたね。

国内作品の配信には、権利関係がネックなのですね。そのため海外作品の方がバンバン配信されている状況。こんなことではかえって市場を狭くしてしまうのではないでしょうか>国内各社。

iTunesもそうだし、海外の方が「権利を制限することで保護する」よりも、「権利とビジネスを両立させるために方法を考える」ことで試乗を広げているイメージがします。権利保護は大事だけどそれで市場がしぼんでしまっては宝の持ち腐れ。

そう、ビジネスモデルとかビジネスチャンスとかいう言葉を出すと、クリエイターや純粋なファンは拒絶反応を示すものだけれど、サラリーマンの端くれから言わせれば、ビジネス的発想とは「できることからやり始めて、できる可能性を広げていく」というもので、金儲け一辺倒ではないんですよ。ツタヤオンラインの山地社長の言葉にもそれは現れている。日本のクリエイター、コンテンツビルダーの人たちも、「どうすれば多くのお客さんを楽しませられるか?」という発想がビジネスにつながる感覚を育てて欲しいなあ、と思います。そうすれば規制規制でがんじがらめではない、風通しの良い方法が生まれるのでは。

個人的には、「放送作品が初回放送を終えた瞬間から、ネット配信で今流した番組を売る」くらいのことをしても良いのでは。どうやったって番組をイリーガルにネット配信する動きを規制するのは難しいしコストリスクも大きい。ならばリーガルな配信ルートを作って、「タダだけど安かろう悪かろうより、少々お金を出しても質の高い映像配信」という動きがあっても良い。DVD売れなくなると困る、という意見が出るでしょうが、そもそもDVDやブルーレイディスクを買ってくれる視聴者は熱心なお客さんであり、コレクション指向なのだから、作品の質が高ければ買ってくれる。それに配信作品に比べて、特典やプレミアで付加価値を付けられる強みもある。コピーを敵視する前に、コピーの価値を落とすビジネスモデルを考えた方が良いんじゃないかな。