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見た。

そうとう売れているらしく、どこでも在庫切れだったんだけど、たまたま行った店にあったので買った。

で、見たんだけど・・・感想としては、惜しいなーってところかしら。

作画はたしかに劇場版並み。でも「ディテイルの細かさが作画の良さ」とは思っていないさかえさんとしては、そんなにいいものだとは思わない(辛口)。そういうのは「足し算」であって、人の心を打つものではない。人物アップのカットでは、ディテイルが「堅さ」になっていて芝居的に損してると思うし。このあたりは本家・安彦良和さんの真骨頂が生かされていない。

でも、全体的には思ったよりガンダムっぽい作りになっていて、ここ数年のガンダムよりもガンダムらしい作品だったと思う。

原作(小説版)とは違う部分もいっぱいあるんだけど、それはまあいい。なんというか終始カーディアス・ビストが能書きたれっぱなしで、全体的に説明っぽかったかなあ。初回でカーディアスが死んでしまうので、彼に語らせなければならないことが多いからそうせざるを得なかったか・・・そういう意味で惜しい。背景だの何だのは後回しで良かったんじゃないのか。むしろ2巻以降でも。「なんか知らんがとんでもないことが起こっている」状況に巻き込まれるだけで良かったし、原作でもそうなんだから主人公バナージくんの行動原則は「人が理不尽に死ぬのがイヤー」でもいいじゃない?

バナージくんの心情が性急すぎて、それはまあテレビシリーズと違って短くまとめなければならなかったのだろうけど。セリフ回しもちょっとしっくりこなかった。この辺がここ最近しつこく言ってる「日本アニメ的」といえるかもしれない。

第1巻で描かなければならないことが多いから(モビルスーツ戦、人間のアクション、キャラクターの出会い、ガンダムが動くところ、e.t.c.)、どうしてもこうなっちゃったというのか・・・う~ん。惜しいよなあ。ここはひとつ原作とは違っちゃうけど、カーディアスの死は後回しにしちゃって、「状況」を先に回して、理屈・能書きは後回しにしても良かったんじゃないか。説明的なことは芝居に組み込まないとねえ。

バナージ役の内山昂輝さんはアメリカンドラゴンのジェイクなんだよなあ。ずいぶんと違う印象だ。芝居も声もイイ。