私の彼女の彼は左利き
アニメ, キャラ No Comments »左利きのさかえさんとしては、ついっぷるの「好きな左利きキャラ」(アニメ)がちょっと気になってみてみたら・・・
なんですかあれですか、らき☆すたのキャラってほとんどが左利きなんですか?なんか意味があるのだろうか?
バッフ・クランは左利きのほうが多いなんて話もありますが、これは地球人と鏡合わせの存在だからという意味合いがありました。イーデオーン
あとテニプリも左利き多いな。これはスポーツだから利き手重要ってのはわかる。
リングにかけろの主人公・高嶺竜児って左利きだっけ? 左利きなら右でジャブ打つんじゃ無いの? それともジャブ重視で利き手でジャブ打つの? フィニッシュブローが利き手じゃ無いのって不利じゃ無いの?
けいおんはアレだ。ベーシストが左利きってのはビートルズトリビュートしか考えられん。だが世界最高の左利きベーシストは、ジミー・ハスリップだと言っておこう。
いろいろ面白いな。
マーベルユニバース ディズニーXDでGO!
アイアンマン ザ・アドベンチャーズ, アニメ, アベンジャーズ 地球最強のヒーロー, アメコミ, キャラ, マンガ No Comments »http://www.tvgroove.com/news/article/ctg/2/nid/7409.html
ディズニーXDにて7月1日よりスタート。映画アベンジャーズ公開に向けて盛り上げてまいりました。
アルティメット・スパイダーマンついにスタート!
アイアンマン ザ・アドベンチャーズ新シリーズ開始!
アベンジャーズ 地球最高のヒーローは、いままでのリピートなのかな? 新シリーズじゃない?
ワクワク
実物大ガンダム
アニメ, キャラ 2 Comments »それはそうとですね、俺が以前どこがで読んだ話では、富野監督が初めてお台場の実物大ガンダムを観たときの意見は、
「しまった、でかすぎた」
だったんですよ。元ソースは忘れてしまいましたが。
一人乗りの兵器としては18メートルはでかすぎたのだと。
が、いま売られている別のムックでは、「ちょっと小さかったかな、ほんとは20メートルくらいにしたかった」と答えてらっしゃる!
どっちが正解なんだろうか
パスワードシリーズ・キャラクターのさかえ的考察【8】その他の人々(2)
キャラ, パスワード・シリーズ, 小説 No Comments »シリーズが進むにつれ、荒唐無稽になっていくパスワードシリーズ。キャラクターもどんどんケレン味を増してきて、さながらゴングショーですわ。
では、いってみよっ!
レオン・リー(李子龍:リー・ツーロン)
李大龍の弟。香港人。香港の建築王。
右手首に龍の形の青あざがあり、自身は李王朝の末裔であるとの妄想を抱く。利用者をマインドコントロールする危険な新OS「ドラゴン」の開発を計画し、世界中のコンピュータを支配することで、電子王朝による世界征服を目論む。と、ここまで読んでもわかるほど酔狂な妄想を抱いていた。
ドラゴン開発のためレイを香港に呼び寄せるエサとして、世界規模のパズル大会を開催した。
だが、レオンの出資者である英国人、通称「伯爵」はレオンを利用していたに過ぎず、伯爵に裏切られて爆死した・・・と見られたが、実は生きていて、伯爵に幽閉されていた。
アイザックに助け出されたレオンは、結果として伯爵の野望を阻止する片棒を担ぐことになった。
兄の恋人であるレイに密かに想いを寄せていたらしい。
優秀な兄へのコンプレックスがもとで、世界征服の妄執にとりつかれた男。
アラン・リー(李大龍:リー・タイロン)
香港人。コンピューター・エンジニア。シリコンバレーの「ゾディアック社」で勤務、そこでレイと出会った。レイの1歳年上。享年27歳。
やがてNASAの依頼による極秘プロジェクト「宇宙空間における地球外生命探索プロジェクト」に、トーマス・ホワイト、レイと共に参加する。宇宙空間における生命反応をコンピュータシミュレーションし、そこにカンブリア紀以前の生命体DNAが無いかを探索する、というプロジェクト。地球生命がどこから来たかを検証する壮大な計画である。
プロジェクトリーダーのホワイトは、茶目っ気でお互いをコードネームで呼ぶことにし、自身はチャーリー、大龍はアラン、レイはサブリナと名乗る。この名前で呼んで良いのはお互いだけ。
レオンの「ドラゴン」開発に協力を依頼されるが、弟の言葉が世迷いごとにしか聞こえず、アランはこれを拒否。それはまさにアランがレイにプロポーズをした場であり、水を差されたレイは困惑してしまう。そのためアランの求婚を受ける気持ちは固まっていたものの、返答は翌日に延ばしてしまった。
だが、レオンは兄への報復のため、兄の乗用車のICを細工し、暴走するよう仕向ける。ほんの少しケガをさせるつもりが、思いもよらぬ大事故となり、アランは死亡。ショックを受けたレイは、プロジェクトを辞め風浜に戻る決意をする。
ミン
香港人。アラン、レオンの幼なじみの女性。マコト小6時に20歳。
妄執にとりつかれたレオンを心配している。伯爵に捕らわれたレオンの身の回りを世話するため、髪を切って少年になりすます。レオンに想いを寄せている。
万乗目(まんじょうめ)
香港でレイが出会った日本人。現在50代と見られる。
かつてレイが京都で親友ちづるの神隠し事件に巻き込まれたとき、ちづるの実家・宮ノ森家の運転手をしていた。ちづるの身の上に同情し、神隠しの片棒を担いでいた。
かつてはキックボクサー「ハリマオ万乗目」として活躍していたため、格闘も強い。
宮ノ森家の仕えをやめた後、香港に渡り喫茶店を開いていた。レイと偶然出会い、レイの危機を救った。
伯爵
英国人。見た目はチャーチル元首相に似ている。山高帽にステッキの老紳士。本名は不明。
アーサー王のミイラ(伯爵曰く、ゆえに本物かどうかは不明)を所有しており、レイたちの秘密プロジェクトの副産物としてアランが開発したと思われる「DNA解析プログラム」を利用し、アーサー王のクローン人間を作ろうとしていた。クローン・アーサー王を象徴とした王朝を立ち上げ、世界征服を目論む。と、レオンにも劣らぬ妄言を真剣に語る。
レオンには世界中に居城となる「ドラゴンタワー」を作らせる予定だった。しかし独断でアランを事故死させたり、電子王朝のために勝手な行動を起こしたため、爆死に見せかけて伯爵にとらわれ幽閉された(レオンの会社と建築計画を乗っ取り、継続するため)。
レイと電子探偵団、アイザック、田中一茶の活躍で伯爵の野望はついえ、ミイラと共に海に落下し息絶えたものと思われる。
アイギール
英国人。全英クレー射撃大会準優勝の腕前を持つ女性。伯爵の部下で、狙撃の名手。
ドクター・モーティマー
英国人。伯爵のアーサー王復活プロジェクトを支える科学者であり医師。シャーロック・ホームズ「パスカヴィル家の犬」に登場したジェームズ・モーティマーの孫。祖父同様、頭蓋骨マニアで、アイザックの頭蓋骨を手に入れようとする。
細田ちづる(ほそだ・ちづる)
レイの小学生時代の同級生で親友。
父母と3人暮らしだったが、小1のときに父親は家を出て行った。母は小6のときに心臓発作で急死し、天涯孤独となったちづるは母親の実家、京都の旧家・宮ノ森家に引き取られることに。
旧家のしきたりにとらわれた、堅苦しい暮らしに耐えかねたちづるの元に、かつて家を出た父・細田タミオが現れる。ちづるを再び引き取りたいという父の願いを、ちづるは拒絶した。
実は、音楽家だった父は、音楽を捨て宮ノ森家に入るよう命じられていたが、父は夢を捨てきれず、ちづるを置いて姿を消した。数年後、ちづるをイメージした曲で作曲コンクール賞を取った父は、作曲を通じて家族の大切さに再び目覚めたのだった。
自分をイメージした受賞曲を聴き、父の自分への愛情を知ったちづる。宮ノ森家に入る息苦しさ、つらさを身をもって知ったちづるは、父の気持ちを理解し、一計を案じて「天狗の神隠し事件」を起こし、宮ノ森家から姿を消した。真相は、父と万乗目の協力のもと、古い風習にとらわれる宮ノ森家の体質を逆手に取り、神隠しを偽装して逃走したのだった。
レイはその謎を解いていたが、ちづるの気持ちをくんで、自ら神隠しの証人となった。
ちなみに、長年レイにもわからなかった「消失トリック」は、マコトがみごとに暴いて見せた。このエピソードは、母親に捨てられたと思っていたまどかの心にも響いた。
コラン・アルヌール
パリの名家アルヌール家の次男。アイザックの「はとこ」にあたる。アイザックの1歳、マコトの2歳年上。アルヌール家の財宝をめぐる事件に巻き込まれたレイをサポートした。この財宝を発見したことで、ヨーロッパの地に眠っていたいくつもの因縁が再び目覚め、様々な事件を引き起こすことになる。
コランは栗色の髪、青い眼の美少年。探偵の素質もある頭脳の持ち主(ネタバレになるので詳細は書きません)。アイザックの影響で日本語も堪能。英語もできる。
その後も電子探偵団やレイと関わる事件に、なんらかの力を貸すことになる。マコトたちと日本で出会っており、電子探偵団、特にマコトの推理力に舌を巻いた。
父ジェラール、母エリザベート、兄ポール、妹クロエの家族構成。クロエはちょっとバカっぽいがこれまた萌え。
レティシア・シムカス
新進シャンソン歌手(おいっ)。マコト中1時点で17歳。にんじん色の髪を三つ編みにしたそばかす少女。
その正体は秘密結社「怪盗ダルジュロス」のボス。ダルジュロスは怪盗を名乗るが、1人の人物ではなく組織である。財宝を封印することでヨーロッパの平和を保っていた。
本人も忍者まがいの戦闘のプロ。竜子と互角に渡り合った。
パリの地下にかつて張り巡らされていたカタコンブ(納骨堂)を根城とする「地下の民」の末裔。
幽霊同盟との対立に際し、ライバルであるはずのアイザックやコランと行動を共にすることも。
ジュリエット・モロー
世界中の財宝を狩るトレジャーハンター集団「幽霊同盟(アリアンス・ファントム)」の首領。絶世の美女だが、冷酷で残忍な性格。対立するものはみな不慮の死を遂げた。
うりふたつの双子の妹ジュスティーヌは世界的に有名な女優(といいつつ、ここにも謎が・・・)。
ヨーロッパの財宝をめぐりダルジュロスと対立。
平田風人(ひらた・ふうと)
復讐のために風浜に舞い戻った不良少年。雷人と双子の兄弟。
マコト中1時点で中3。架空の拳法・冥月拳三段の使い手だが、あまり自分で手を下すことはなく、格闘は雷人に任せている。
他人をあざけり笑う、軽口をたたくなど、相手を小馬鹿にする。かつてはそうすることで暴力に訴えない手段だった。が、父親を侮辱されたことで、歯止めは壊れてしまった。風人が言葉で相手を怒らせたあげく、雷人がたたきのめすのがパターン。風浜じゅうの不良を力で束ね、利用して復讐を果たそうとしていた。冥月拳は、身寄りのない自分たちを引き取り、鍛えてくれた祖父の道場で身につけた。道場のある北関東の川蔵市(川越がモデル?)で幼少期を過ごす。冷酷非情に見えるが、義に厚いところもあり、恩義を感じている人たちには礼節を尽くす。
風浜の一大ショッピングモール「ピラミッド・スクエア」建設に当たり、用地買収にまつわる地上げ行為で、実家のせんべい屋に放火され、両親を失う。その地上げにまつわる黒幕たちを社会的抹殺するために計画を立てた。
が、不良たちに裏切られ、一方でマコトたちの尽力によりある謎が解けたことで、亡き両親の自分たちへの深い愛情をあらためて知り、復讐心は消えていった。放火事件の黒幕たちは、その悪事が露見し、結果的に復讐は果たされたとも言える。
騒動の後、平田兄弟は冥月拳道場を継ぐため風浜を去る。
右手の甲に赤いバラのタトゥーシールを貼り付けているのは、雷人の右手の甲のやけど痕とおそろいにするため。
平田雷人(ひらた・らいと)
風人の双子の弟。見た目では風人とまったく見分けがつかないが、放火の際の恐怖で心に傷を負い、言葉をしゃべれなくなっている。右手の甲の痛々しいやけど痕は、バラの花のようにも見える。
冥月拳三段だが、実戦においては風人にまさる。風浜のなみいる不良を倒すほど強いが、実際はケンカを好まないようだ。それが風人のためだと思い、彼は闘うのだ。風人よりも先に手を出すのも、風人を傷つけたくないためだと思われる。
アレクサンドル・コーンフィールド
希代のイリュージョニストで、エッフェル塔を消す、ピラミッドの石造りの壁をすり抜けるなどのマジックを披露してきた。レイは彼の大ファン。
ある事件に巻き込まれ、電子探偵団とも関わりを持った。
デビッド・カッパーフィールドがモデル。
若王子ユウヤ(わかおうじ・ゆうや)
「猫耳探偵まどか」に登場。
若王子牛乳販売店の店長だが、午後のみ「若王子探偵事務所」を開設、探偵業を営む。
推定年齢30歳。
ばあさんのばあさんがフランス人らしい。見た目はイケメンだが、生活はかなりだらしなく、探偵としての腕前も微妙。
まどかを土日の午後のみ探偵として雇う。
まどかが一瞬「ステキッ」と思ったが、光より早く醒めた。
「猫耳~」はまどか小6時のエピソードだが、パラレルワールド的にとらえないとつじつまが合わない部分もある。
小早川ひろの(こばやかわ・ひろの)
若王子牛乳販売店および探偵事務所の経理兼事務。関西弁の典型的おばちゃん。
まどかの「猫耳」(推理が最高潮に達したとき、ボタンを押すと猫耳が飛び出すカチューシャ)を考案し、誰のためだかわからないギミックで萌え要素を追加した(何それ)。
八木リカ(やぎ・りか)
四葉女子大付属小でまどかの友人である同級生。情報通として知られており、学園内外のさまざまな情報量においては「人間グーグル」とまで呼ばれる。お嬢様校には異質な、好奇心旺盛で快活、おきゃんな(死語?)性格。
パスワード本編にも何度か登場。
二本松鷹子(にほんまつ・たかこ)
葉村の名家・二本松家の当主。推定60代の気品あふれる婦人。普段は気取らない格好でハトにえさをあげている普通のおばさん。どじょっ子にいじめられているところで、みずきと出会った。
祖父の二本松鷲之介は海東千造の親友だった。そこに風張敬一郎を含む3人の親友同士で、現在では1億円の価値があるという、ブルー・モーリシャスとよばれる幻の切手を入手した(・・・が、ここにもひと波乱あり)。
二本松家に跡取りがいないことから、柳田開発にその土地を狙われていた。が、家出していた息子・二本松雀太郎(じゃくたろう)が帰宅したことで、問題は解決。雀太郎は世界中を旅する風来坊で、海外ではジャックとよばれ、探検家気取りだった。
ちなみに雀太郎の婚約者ペンギン・スーことスージーさんが超萌えで(以下アガートさんと同様なので割愛)
パスワードシリーズ・キャラクターのさかえ的考察【7】その他の人々(1)
キャラ, パスワード・シリーズ, 小説 No Comments »パスワードシリーズ、レイの青春事件簿シリーズには、実に多くの脇キャラが登場し、それぞれが生き生きと活躍します。ここではそのほんの一部、個人的に印象的だった人々を紹介してみましょう。ほかにも海外編の登場人物や、「猫耳探偵まどか」のキャラクターもいますので、それはまた後日続けます。
思いついた順なのでバラバラです。
野原たまみ(のはら・たまみ)
マコトたちと同学年の小学生芸能アイドル。通称「ノハラ」。ルックスは正当派美少女だが、羽のついた帽子などハジケたファッション、「ぱほぱほ~ん」「~だど」など、珍妙な言葉使いと元気さで人気。小学5年生時にスカウトされた。
奥に潜む内面は普通の少女で、キャラと自身のギャップで落ち込むこともある。
ある事件がきっかけで電子探偵団と仲良くなり、特に飛鳥には想いを寄せている。
篠原ともえがモデルのようだが、しゃべり方は水森亜土だそうだ。
今泉純(いまいずみ・じゅん)
電子塾の経営者。レイの中・高時代、部活の先輩(部長)だった。レイの2学年上。
レイとは天の川学園高一の時に出会い、自ら部長を務める「現代アート研究会」で共に活動した。アートについての知識・造詣は非常に深くかつ多岐にわたり、レイをして「歩く百科事典」といわしめる。
ややスノッブなところはあるが、ひょうひょうとして大らか。いっぽうで、個性派ぞろいの現ア研メンバーをしっかりまとめる牽引力の持ち主。俗っぽい文化を嫌うが、意外と他人の影響を受けやすい。ストリートミュージシャン小川葉に恋した際は、ビートルズかぶれになった。
現在は高校時のトンガリ具合はなりを潜めたが、鷹揚な性格は相変わらず。電子探偵団を認めており、レイ不在時にベーカー街を再建する際には、インテリアや店づくりを電子探偵団に監修させた。
マコトの母親には「イケメン塾長」として認識されている。
内山太一(うちやま・たいち)
県警森崎署勤務の刑事。のちに警部補に昇進するが、その功績にはほぼ電子探偵団の存在が影響している。
風浜市最大の繁華街・森崎町が管轄。ラ=メール洋菓子店やベーカー街も域内で、犯罪もそれなりに多く、多忙な日々を送る。
柔道部出身で屈強な肉体を持ち、典型的な「曲がったことが大嫌い」な正義漢である。
レイの1学年上。県立白岡高校2年の頃、天の川学園1年のレイと出会っており、それ以来の知り合いである。レイの推理力には敬服しており、ときに捜査の協力を願い出ることもある。電子探偵団の実力も知っており、「うちの石頭上司よりあてになる」と信頼を寄せている。
桜木竜子(さくらぎ・りゅうこ)
不良の巣窟として風浜に名高い聖バルタン女学院中学のスケ番。合気道有段者であり、「竜巻お竜」の異名を持つ。マコトの3学年上。
マコトが一人で店番の時、ラ=メール洋菓子店にインネンをつけ、ただ食いしようとしたが、マコトが「父親が作った大事な商品だ」と(ビビリながら)拒絶したことで、マコトを気に入った模様。以来、マコトを「マー坊」と呼び可愛がる。自身に降りかかった様々なトラブルを解決したマコトの推理力には敬服している。マコトの本命がみずきであることを知っており、二人をちょくちょくからかっているが、当のみずきは竜子と仲のよいマコトに気が気でない。
ケンカは滅法強く、何度かマコトたちの危機を救った。
秘鳥赤心流なる合気道は父親譲りだが、その父はすでに亡い。
対立していた風浜工業高校の番長・草間健太郎と、一転して一時つきあっていたが、竜子曰く中学卒業時に別れた。現在はラ=メール洋菓子店で勤務中のジンさん(明神仁)とつきあっており、二人で海水浴にでかけ(て不良に絡まれ大立ち回りす)るほどの親密度。竜子の一目惚れのようだ。
中学時代はセーラー服にスケ番仕様の長いスカート、チリチリヘアを赤いリボンでポニーテールにしていたが、風浜女学館高校に入学後はチェックのベストにミニスカートの制服、紺ハイソックスにローファー履き、ベリーショートの金髪にイメチェン。教師に怖れられながらもちゃんと通学している。怖いイメージだが、涼しげな美少女であり、長身でスタイルもいい。マコトがつい「きれいだ」とつぶやいたことも、マコトを気に入った要因らしい。声はややハスキー。
マコトの女難の根源といえる。
明神仁(みょうじん・ひとし)
ラ=メール洋菓子店勤務。中学生編にて登場、通称ジンさん。
彼の登場で、マコトは長年の懸案だった「店番」から解放された。
大学の文学部を卒業してからケーキ職人となった変わり種。マコトの父の元職場である「カフェ・ド・カスピアン」で2年修行後、自らラ=メール洋菓子店で働きたいと申し出た。
並ならぬ推理力を持ち、マコトはおろかレイさえも舌を巻く。多方面に広い知識と教養を見せ、ときとして哲学的な発言をすることから、マコトは「哲学パティシエ」と名付けた。
マコトにとっては兄のような存在となる。
ひょうひょうとしてつかみどころがなく、不良に絡まれても口八丁で煙に巻くセリフをはくあたり、度胸も据わっている。見た目はのっぺりした「ひな人形」で、感情を露わにすることもない。謎の多い人物。
年齢不詳だがおそらく20代前半。竜子とは年の差カップル。
海東千吉(かいとう・せんきち)
海東物産会長。父・海東千造が立ち上げた輸入商社・海東物産をさらに発展させた人物。父親がシャーロック・ホームズと友人であったことで、ホームズ家と交流がある。
ラ=メール洋菓子店の上客であり、マコトも海東家へは配達で何度か訪れている。アイザックとの出会いも海東家だった。
跡継ぎとなるはずだった息子・千太は、ジャズ歌手・北村美波と駆け落ち、その後事故死した。千太と美波の間に娘・千波がおり、息子の駆け落ちが許せなかった千吉も孫はかわいいらしい。千太の死後、態度を軟化させ美波親子を引き取ろうと申し出るが、美波はこれを拒否した。
気むずかしく口うるさい「カミナリおやじ」だが、根は心優しく寂しがりやである。
元々船乗りで、船を操縦するときは機嫌がいい。
まどかがオーストラリアから帰国した際、ホームステイ先として受け入れた。
北村千波(きたむら・ちなみ)
海東千太・北村美波の間に生まれた一人娘。マコトたちと同学年。父親を早くになくし女手一つで育てられたが、最近母親が若きシェフ・早川とつきあっていると思いこみ(のちに誤解とわかる)、プチグレ中。ストレートのロングヘアをオレンジ色に染めているが、それをのぞくと、まどかにうりふたつ。海東物産を巡る事件において、まどかが千波に間違われて誘拐された(まどか2回目の誘拐)。
まどか同様、動物好きだが、どちらかというと水族館系が好き。
中学生編では、イタリアンレストランで働いていた母が出世しイタリア本国勤務となり、母親とともに渡欧した。
風祭(かざまつり)
まどか関連のエピソード「天使の館事件」で登場した老紳士。自宅の向かいにできた老人専門のマンション「風浜シルバーレジデンス」にまつわる、心あたたまるエピソードの主人公。海東千吉とは小学校の同級生だった。
一条京香(いちじょう・きょうか)
聖バルタン女学院中学で竜子の同級生。スカートが長い以外はとりたててスケ番然とはしていないが、竜子とは親友でライバルらしい。
名は体を表す日本的美少女。超ロングのストレートな黒髪は日本人形のよう。なぎなたの名手かつ「朧心影流体術」の継承者で、竜子と対抗できる強さを持つ。高校へは進まず、道場を継いだ。道場は葉村市にあり、みずきは陸上部退部後にその門をたたいた。
あまり表情を表に出さず、物静かに見えるが、口を開くと「ズタボロにしてさしあげますことよ」など、意外に物騒なセリフをはく。
まどかが一目惚れした。
田中一茶(たなか・いっさ)
レイの知人で、紅茶博士の異名をとる。文字通り紅茶や茶葉に詳しく、ベーカー街オープン時にもレイに紅茶について伝授し、レイからはときおり先生とよばれている(ふだんは「一茶くん」)。
マコトたちが小6時点で大学院生(推定24~5歳)。長髪を後ろで束ね、あごひげを蓄えた風貌はヤギのようだといわれる。まどかが一目惚れした(これ何回も出ますから)。
鹿児島県出身。バイク乗り。旅人体質。
フレンドリーな性格で電子探偵団ともすぐに打ち解けた。レイの信頼を得ているようで、レイ不在時にベーカー街をあずかったこともある。ばかりか、電子捜査会議チャットにも、レイになりすまして参加したことがあった。多少はパズルに造詣がある。
レイがパリを訪れた際に同行したことがあり、そこで巻き込まれたアルヌール家の事件をきっかけに知り合ったメイドのフランス娘アガート・デュレと恋に落ち、後に婚約した。アガートもまた紅茶に対する知識がハンパ無く広い。
余談ですがこのアガートさんが超萌えでさかえさん一押し。おれってメイド萌えだったっけと思った。たどたどしい日本語に思わずタっちゃいましたよ。いや鳥肌が。
小田切十六夜(おだぎり・いざよい)
みずきの祖母。みずきの母方は忍者の家系であり、十六夜は忍者名で、本名は不明。ちなみにみずきの母・陽子は「陽炎」、みずきは「蛍火」、みずきに女の子が生まれた場合は「夕霧」。先々まで名前が決まっているらしい。
みずきの父と駆け落ちした母をしばらく泳がせていたが、小田切家の危機に際し、みずきを後継者として謎解きに参加させようとする。結果、マコトの尽力により謎は解け、危機を脱した。
十六夜のかつての想い人「左衛門佐(さえもんのすけ)」とマコトはうりふたつらしい。
流川幻水(ながれかわ・げんすい)
「レイの青春事件簿」にて初登場、長い時間を経て、パスワードシリーズ本編に合流した、謎の人物。
「青春~」編で50代とみられており、現代では60~70代ということになるが、そうとは思えぬ妖しい精気に満ちており、不気味な男。
レイの母校・天の川学園はもとは戦国武将・流川家の「縄手城」城趾であり、幻水は天の川学園を憎んでいる。レイが高校の頃から様々な事件にて暗躍しており、その目的は天の川学園への復讐、そして今も学園内に眠る隠し財宝にある。レイは幻水に財宝探しに誘われており、拒絶するも、心の底では、運命にあらがえないかもしれないと感じている。
森下のぞみ(もりした・のぞみ)
レイの天の川学園時代の一年先輩で、現代アート研究会の同僚。
ショートカット黒髪で荒っぽい口の効き方、ボーイッシュで姉御肌。後輩の古木慎吾とは漫才じみたコンビで、慎吾の軽口にのぞみのプロレス技で応酬というパターンが毎度繰り返される。
現ア研では、独自の言語感覚にもとづく自由律詩に定評がある。
その実はとても心優しく、子供好き。あるエピソードで、身よりのない子供たちの保育園を訪ね、その時の印象からか、後に保母となる。
やがて、慎吾と結婚し、京都に住まう。レイが京都を訪れる際に交流がある。
古木慎吾(ふるき・しんご)
レイの天の川学園時代の一年後輩で、現代アート研究会の同僚。
先輩を先輩と思わぬ軽口をたたいてはのぞみにシメられるが、基本的には礼儀正しくまじめな性格である。のぞみを「のぞみ姉」とよぶ。
あまり怒りを表に出すキャラクターではないが、のぞみを侮辱されたときは本気で怒りを露わにした。
音楽に造詣があり、キーボードを多少弾ける。ビートルズのコピーバンド結成の際は中核となった。
数年後、新聞記者となった彼は京都支局転勤を機にのぞみにプロポーズした。
阿部薫子(あべ・かおるこ)
北海道夕月市市長。まだ30代の若さだが、同市議会議員だった父親の地盤を継いで議員となり、数年後には市長となった。四葉女子大出身で、まどかの先輩に当たる。
背筋のピシッとのびた美人。スタイリッシュで行動的。物事の筋を通す性分のため、既得権益にしがみつく旧タイプの役人や政治家、財界人には煙たがられている。
夕月市は夕張がモデルであり、かなり寂れている設定。
建築家・数寄屋五郎の弟子で、有望な都市計画デザイナーの卵だったが、父親の死去で後援者に市議会議員候補として推され立候補、当選した。今でも数寄屋五郎には可愛がられている。
アイデア市長として夕月市の復興に力を注いでいる。さまざまな事件を通して電子探偵団のメンバーと関わりを持っている。
講談社児童書の編集者・阿部薫さんがモデル?
数寄屋五郎(すきや・ごろう)
日本を代表する建築家。高齢だが、かくしゃくとして粋な大人。
権威にすり寄ろうとする輩を嫌う。若い女の子が好き。阿部薫子同様、電子探偵団とは浅からぬ因縁がある。
移川ワタル(うつしかわ・わたる)
山王学園で飛鳥の4年先輩。サッカーがうまいイケメン。まどかが一目惚れし、マコトに頼んで名前を調べてもらった。なぜ飛鳥に頼まなかったのかは、むしろマコトが知りたいところだろう。この件でマコトとまどかの関係性が決定したといえる。
四葉女子大付属でまどかの4年先輩、ミス四葉の橘たまきとつきあっており、まどかは玉砕した。
鈴木ベン(すずき・べん)
みずきの小学5年時のクラスメイト。みずきをからかうガキ大将だったが、どうもみずきに気があったようだ。
吉田ケン(よしだ・けん)
マコトの小学5年時のクラスメイト。学級新聞「5・2タイムス」の編集長で、ゴシップ記事をあることないこと書き立てるやっかいもの。マコトとまどかがつきあっているというガセネタを書き、クラス中に広まった。まどかの情報が名前や学校を含めてかなり詳細にわたっており、意外と情報収集能力がある。
ラ=メール洋菓子店のシュークリームが好物で、それで買収されることもある。
水田アカネ(みずた・あかね)
小学5年生時のマコトのクラスのナンバーワン美少女。マコトも多少あこがれていたが、自分が四葉女子大付属中へ進学希望のため、マコトに(次期ミス四葉の呼び声高い)まどかを紹介してもらい四葉での影響力を得ようとしたり、芸能人のゴシップを芸能マスコミに売ることで注目を浴びようとするなど、自己中心的で性格の悪い部分を露見し、マコトを失望させた。
沢井桃花(さわい・ももか)
マコトの中学での同級生で、探偵部の同僚。正統派すぎる美少女。おっとりした性格で人当たりもよい。探偵部に入部するくらいなのでミステリーに興味があり、パズルも得意。ネロ失踪で電子探偵団が休止状態の時期で、マコトが電子探偵団をちょっぴり忘れてしまうくらい魅力的だったのだが、探偵部部長の黒沢一馬とつきあっていることが発覚し、マコトは撃沈した。
黒沢一馬(くろさわ・かずま)3年 男
来宮ユウキ(きのみや・ゆうき)3年 男
草薙航(くさなぎ・こう)2年 男
小森春菜(こもり・はるな)2年女
風浜三中探偵部でマコトの同僚。黒沢が部長。
石橋ナオ(いしばし・なお)
ダイの中学の同級生で同じ将棋部。プロ棋士・米森九段を叔父に持つ将棋サラブレッド少女で、ダイと同じアマチュア四段。ダイは彼女を甘く見て、軽くひねられてしまう。
が、パズルではダイの方が一日の長があり、ナオにリベンジした。
マコト、飛鳥、みずきとは一度だけ顔を合わせ、「いつか電子探偵団に入りたい」と宣言した。
とてつもなく陽気でいたずらっぽく、ダイを「ダイっぺ」と呼んでおちょくるほど気安い。
あまりにダイにちょっかいだしまくりなので、もしや気があるのではないかと・・・
野間口裕(のまぐち・ゆう)高1 男
菊田孝司(きくた・こうじ)中3 男
楯岡ハジメ(たておか・はじめ)中2 男
あけぼの学院将棋部でダイの同僚。野間口が部長。
郷田直人(ごうだ・なおと)
みずきの中学での二年先輩。一本木中学陸上部キャプテン。絵に描いたようなイケメンさわやか先輩で、笑うと白い歯がキラリンしそう。
みずきも一時期ポーッとなっていた。
みずきの才能を高く買っていたが、みずきが退部した原因が自分に関わることは知らない。
めちゃくちゃかっこいいが、イヌを怖がる姿が超かっこわるく、みずきは幻滅した。
実際のところ、陸上一本の郷田は恋愛ごとにはからっきしのようである。
柳田ルミ(やなぎだ・るみ)
一本木中学3年。アイドルばりの美少女で男子に人気があるが、本人は幼なじみの郷田に夢中。だが郷田は自分になびくことはないばかりか、みずきの才能にほれこんでいることで嫉妬し、「どじょっ子三人娘」を通じて学校裏サイトにみずきの悪口を書き込ませた。このことが原因で、みずきは陸上部をやめることに。
地元の有力企業、柳田開発(社長・柳田貴文)の令嬢で、学校では女王様気取り。
・・・というが、いまだ本人は本編に登場していない。
どじょっ子三人娘
柳田開発に父親が勤務するという共通点を持つ、一本木中学の3人の女生徒。髪型からファッションまで同じ。柳田ルミの親衛隊を気取っており、ルミのご機嫌取りと、あからさまな弱いものいじめで評判が悪い。心ある者には「柳」にむらがる「どじょう」の意味を込めて「どじょっ子三人娘」と揶揄される。各人の本名は不明。
葉村の名家・二本松家の老主人・鷹子をそうとは知らずいじめているところを、みずきにとがめられ、返り討ちにしようとするが、通りがかった一条京香にとっちめられた。これにより、みずきと一条京香の再会、朧心影流への入門へとつながる。
パスワードシリーズ・キャラクターのさかえ的考察【7】アイザック・ホームズ
キャラ, パスワード・シリーズ, 小説 No Comments »アイザック・ホームズ(Isaac Holmes)
星座 山羊座(12月28日生まれ)
血液型 不明
学歴不明(山王学園初等部に短期間留学)
年齢:マコトの一学年上
3人家族。両親と同居。曾祖父はマイクロフト・ホームズ(シャーロックの兄)
特技:ボクシング
趣味:不明
以下、個人的解釈が混じるので、話半分で読む方向で大筋の同意をと
本作品は、シャーロック・ホームズが実在し、日本に風浜という都市があるアナザー・ユニバースである。
シャーロックの兄マイクロフトのひ孫、つまりシャーロックはアイザックの大大叔父にあたる。
シャーロック譲りの頭脳で、ずば抜けた推理を披露する。マコトと初めて対面したときは、マコトの昼食のメニューを言い当てた。
海東物産会長・海東千吉家にホームステイしていた。海東千吉の父・千造がシャーロック・ホームズの友人であった関係。千造とシャーロックの共有の秘密として日本に隠された秘宝をめぐって、その鍵をにぎるペンダントを盗み出した志熊武士一派の野望を阻止すべく、アイザックは日本を訪れた。
日本語が堪能である。先述の秘宝がらみで日本語を学習したため。
日本では山王学園初等部に留学する形をとり、飛鳥のクラスメイトになった。その際は「愛咲英知(アイザク・エイチ)」と名乗った。
秘宝をめぐる騒動において、志熊武士とともに海に落ち、死亡したものと思われたが、実際は健在であり、「ライヘンバッハの滝」を模したアイザック流の(毒っ気をはらんだ)ユーモアだった。その後はロンドンに定着し、レイがヨーロッパ巡りをしていた時期は助力した。
シャーロック譲りの推理には定評があり、本国ではスコットランド・ヤードからも信頼される少年探偵である。当初はマコトを見くびり、上から目線で接していたが、マコトの並外れたひらめきと推理力を認め、やがてライバルとして接する。
みずきに一目惚れし、マコトとは恋愛のライバルでもある。みずきもまんざらではないようだ。マコトに対してみずきを譲らないことを宣言した。
冷静沈着。礼儀正しく、女性に優しい英国紳士であるが、他人をやや見下す傾向にあり、慇懃無礼なシャーロックの性格に似ている。レイにだけは、その推理力から、一目置いている。
ロンドン出身だが、生まれはマダガスカル。
「ホームズ家の伝統」として、ボクシングを習得している。格闘においても一流。
スマートな見た目に反して、ダイ並みの大食漢である。
ホームズ家の執事は日系二世のカトー。
パスワードシリーズ・キャラクターのさかえ的考察【6】ネロ
キャラ, パスワード・シリーズ, 小説 No Comments »ネロ
電子探偵団団長。日々、マコトたちの謎解き能力を鍛えている。
↑↑↑ こういう人が登場するわけではありません。チャット上で顔が見えないので、正体がわからない、ということです。では、ネロの正体は?
以下には壮絶なネタバレがあります。原作未読の方は、読んでから見てください。でないと大ケガしますので要注意。さかえさんは責任とらへんど
野沢レイ(のざわ・れい)
双子座 AB型
喫茶店「ベーカー街」を経営。元コンピュータエンジニア
年齢:不明。30歳くらい
以下、個人的解釈が混じるので、話半分で読むと約束してね
電子塾および電子探偵団のシステム設計者。電子探偵団団長「ネロ」は彼女のハンドルネーム。古今東西のミステリーに精通し、自身も探偵として通用するずばぬけた推理力を持つ。マリンブルーのワンピースに身を包む絶世の美女。
「ネロ」の由来は、「NOzawa REi=NOREのアナグラム」「レックス・スタウトの『毒蛇』などネロ・ウルフ・シリーズ由来」「フランダースの犬のファンで、ネロ少年の悲劇が心に焼き付いている」など、複数ある。余談だがネロ・ウルフはシャーロック・ホームズに由来するネーミングである(母音の並びが同じ一種のアナグラム)。
学生時代の先輩・今泉純が経営者として立ち上げた電子塾のシステムを設計した。その際、塾生の息抜きと、謎解きの頭脳を鍛えることが真の知性・教養をはぐくむとの持論から、電子探偵団を立ち上げた。現在は電子塾のメンテナンスを委託されているにとどまり、経営にはタッチしていない。風浜駅前メインストリート「七つ星通り」、「本格的英国流紅茶が楽しめる喫茶店」のふれこみの「ベーカー街」オーナー兼マスターが本業。
以前はコンピュータエンジニアとして活躍し、ゲームソフトから業務システムまで手がける。かつて業界を震撼させた悪質ウィルス「ペスト」が流行したとき、持ち前の正義感から、たったひとりで三日三晩徹夜し、駆除ソフト「ジャンヌ・ダルク」を開発した伝説を持つ。
◆悲恋
26歳当時、シリコンバレーの大手ソフトウェア会社「ゾディアック」社に在籍。NASAの依頼による極秘プロジェクト「宇宙空間における地球生命探索プログラム」を手がける。その際のプロジェクトチーム、トーマス・ホワイト(アメリカ)、李大龍(リー・タイロン、香港)との強い信頼関係から、互いをコードネーム「チャーリー(トーマス)」、「アラン(李大龍)」、「サブリナ(レイ)」で呼び合った。
レイはやがてアランと恋に落ち、アランはプロポーズするが、レイは答えを逡巡し、翌日にのばしてしまった。が、翌日、アランは乗用車の暴走で、事故死してしまう・・・
失意のレイはエンジニアをやめ、風浜に戻り喫茶店を開いた。電子塾は最後の仕事だったのだ。
その後、アランの事故は、実は彼の弟、李子龍(リー・ツーロン、通称レオン)によって仕組まれたものであったと判明する。レオンは兄を殺すつもりまではなかったが、思いの外、大事故になってしまったのだ。レオンは自身が李王朝の末裔であるという妄執にとらわれ、「伯爵」とよばれる野望の英国紳士の謀略に利用されていた。レオンは兄のエンジニアリングの能力を、おのが野望に必要としていたが、断られたため報復したのだ。
香港においてレイはレオンとの決着をつけた。だが、伯爵の野望はとどまらず、ロンドンにおいてレイは伯爵に、かつてアランが残したパスワードを破る依頼を受ける。断ればレイの身がどうなるかはともかく、アイザック・ホームズ少年がとらわれの身である以上、レイは受けざるをえない。
伯爵の野望とは、アーサー王を復活させ、世界を征服するという、これまた荒唐無稽な妄執だった。アランが残したパスワード付きのファイル、それこそがアランの「DNA解析プログラム」、極秘プロジェクトの最中に開発したというそれと伯爵はにらんでいた。伯爵が保管するアーサー王のミイラ、そこからDNAを採取し、プログラムにより再生させる! 真アーサー王を象徴として王国を作り、世界を手に入れようというのだ。
だがレイは電子探偵団のメンバーや、脱出したアイザック、そしてさまざまな手助けを得て、伯爵を退けた。かくしてレオンの李王朝復活、伯爵のアーサー王復活は、ともに幻と消えたのである。
レイはアランの遺言とも言えるパスワードの解析に取り組む。それは容易ではなかったが、マコトの一言がヒントとなり、二人の思い出であるマザーグースにまつわる言葉、それこそがパスワードであると見抜いた。だがアランの極秘ファイル、それは禁断のプログラムなどではなかった。レイのためのエンゲージリング、レイへの想いをつづったそのデザイン画だったのだ。レイは人目もはばからず慟哭した。
傷ついたレイをいやすべく、アイザックや電子探偵団や多くの人々の善意により、レイはヨーロッパを、京都を訪れる。だが、どこへ行ってもレイは事件に巻き込まれ、探偵の宿命にさいなまれるのだ。
◆失踪、そして復活
傷心をいやすためパリに向かう途中、アントワープでひったくりに遭い、その際の転倒で記憶を失う。宝石商にして「最後の独身貴族」とよばれる若き資産家、ジルベール・ロカンタンに保護されたレイは「サヨコ」とよばれ、パズル好きのジルベールの知的好奇心を刺激したことで、ジルベールはサヨコ=レイと結婚を決意する。
その間、レイは失踪扱いを受け、借家のベーカー街は家賃滞納により取り上げられ、電子探偵団のメンバーはショックを受ける。中学生となっていた彼らは、飛鳥のがんばりにより独自の電子探偵団ウェブサイトを立ち上げるが、オフの拠点であるベーカー街を、そして慕っているレイを失ってしまう。
ジルベールはレイの記憶の断片にある風浜の地で仮の結婚式を挙げようとするが、電子探偵団、そしてアイザックの活躍によりレイは記憶を取り戻す。ジルベールはマコトたちとレイとの絆の強さを見せつけられ、身を引いた。
今泉塾長の尽力により、新たなベーカー街の候補地が決められた。オーナーの意向でパズル対決をする必要があったが、マコトたちの活躍で見事勝利、紆余曲折を経てベーカー街は復活したのである。
ベーカー街のカウンターに、マリンブルーのワンピースに身を包み、何事もなかったようにレイの笑顔。
うわー、もうここで最終回でも良いくらいだ
◆少女期
野沢家の一人娘。幼少時は藤堂市に住み、若宮小学校に通っていた。ダイの先輩にあたる。
少女期には京都において、親友・ちづるの神かくし事件にまきこまれる。実は息苦しく古いしきたりの旧家に引き取られたちづるが、かつてちづるを置いて家を出た父親とともに逃走するための狂言事件だったのだが、レイはあえてちづるが望んだ父親との逃走を助けるため、だまされたふりをした。ちづるの使ったトリックは90%まで読み解いたレイだったが、ただひとつ現在に至るまで不明だった最後のトリックを、マコトが見事に解明したことで、マコトの推理能力が自分を超えつつあることを悟る。なお、このエピソードが、母親問題で悩むまどかの救いになった。
中学2年で野沢家は風浜市に一軒家を購入し、転居する。中高一貫校・天の川学園時代は「現代アート研究会」に所属し、現・電子塾塾長の今泉純、部員の森下のぞみ、古木慎吾と出会う。この時代のエピソードは、「レイの青春事件簿シリーズ」にくわしい。レイ自身のプロフィールについては本作においても記されているが、未読なので・・・(読んでから書き足すかも知れません)
高校時代は一人暮らしをしていた。大手銀行に勤める父親が香港勤務になったが、天の川学園に通い続けることがベストとの判断でレイだけが残ったのだ。
大学時代は映画研究会に所属していた。詳細なエピソードは今のところ無い。
森下のぞみと古木慎吾は後に結婚し、京都住まいとなった。レイが京都を訪れるたび、二人の世話になっている。
◆雑記
ネロとして振る舞うときは、演劇的な身振りに、男性的言葉づかいになる。二重人格というわけではなく、本人が使い分けを楽しんでいるようだ。
落ち着いた大人のたたずまいを見せる一方、好奇心旺盛で、負けず嫌いな部分もあり、興味を引くことには少女のように反応することがある。マジックが好きなことから、希代のイリュージョニスト、アレクサンドル・コーンフィールドの公演があると聞き、子供のように目を輝かせていた。また、時折見せる「すきのある」感じに、完璧人間ではない血の通った印象を受ける。
その美貌から、言い寄る男性は何人かいたが、アランの影を引きずっているためか、受け入れることはない。今はむしろ電子探偵団の成長を見守ることが楽しいのだろう。
マコトたちの幼い恋愛模様を、やさしく見守っている。だが、口出しをすることはない。マコトとまどかのデートをからかったりしていたが、マコトとみずきの想いには早くから気づいていたようだ。
いわく、自慢の紅茶の味は、海東物産の輸入茶葉でなければ出せない。ちなみにベーカー街ではコーヒーもまた味にこだわり、使うのは「グロリア・スコット商会」のコーヒー豆と決めている。後にこのグロリア・スコット商会という会社そのものが、岩見沢玄二という紳士が、レイにプロポーズするためだけに設立したことが発覚する。結局、レイは岩見沢の求婚に応えることはなかった。電子探偵団の成長がその一因であることは否定できない。
料理の腕は当然、プロ級。得意料理はビーフシチューで、ダイの大好物である。
本編のタイトルに名前が登場したキャラクターは、レイとアイザック(ホームズ4世)のみである。
シリーズ第一作「パスワードは、ひ・み・つ」の第1稿の段階では、野沢レイという人物は存在していなかった(第13巻作者あとがきより)。