これまでブレーブ・アンド・ボールドにおけるバットマンは「バットマン」なるキャラクターであり、その背景や内面を感じさせるエピソードはありませんでした。が、今回はブルース・ウェインの素顔まで出たー!
「マーク・オブ・ゾロ」になっていたけど、原作でもブルースは怪傑ゾロ(マスク・オブ・ゾロ)にあこがれて、あのようなヒーローを目標としていたエピソードもあったような(うろ覚え)。それにしても両親の仮装パーティーは何だったんだろう? うがった見方をすれば、ブルースがコウモリ男の扮装をする奇抜さはそこに起因するという事なのかも知れませんな。
バットマンと言う話は、今回のエピソードのように、ブルース・ウェインの心の闇が逃れられないテーマとして抱えられています。両親をギャングに殺されたことが、犯罪を憎む闇の騎士、マスクの探偵としての人生を選ばせた。だがしかし、それは正義のためなのか、あるいは私怨にもとづく復讐なのか? おそらくそこに明確な線引きはなく、ティム・バートン版の映画で言うように「二つに引き裂かれた人格」と言えるかも知れません。今回はそこに果敢に挑戦したエピソードであり、見応えがありました。これ一本で映画にしても良いくらい。
それにしても、ウェイン夫妻殺害の犯人は、原作版でもいろいろあって決まってないんだよな。今回のジョー・チルはどこかの原作コミックが元になってるのかな?
おまけ1:ヴィラン軍団にポイズン・アイビー! それと宇宙服野郎は誰?と思ったら、あれフリーズなんですね。ゴールデン・エイジに忠実すぎてわかんねえ!
おまけ2:スーパーバットマンの回の、地球バットマンがZur-En-Arrhで強盗から子供連れ家族を助けたエピソード、あれ、ウェイン夫妻殺害場面のメタだったんだな。今頃気づいた。
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