ロベルト・クビサ初優勝! おめでとうございます。

BMWもワークスとして初優勝、ポーランド人ドライバーも初優勝、初づくしであります。クビサはこれでポイントランキングも一挙に一位! 今まで地道にポイント重ねて好位置にいたのですね。

とても23歳に思えないルックスですが、これでチャンピオンシップも思わぬ伏兵の台頭でわからなくなってきました。BMW(元ザウバー)も意外と速いクルマであると実感したし、クビサみたいな若手は一度勝利の味を覚えると、ドライビングに自身を持つから急に強くなったりするのよね。頭一つ抜けているはずもフェラーリも、ライコネンとマッサともにチャンピオンを狙えると言うことが足の引っ張り合いになるかも。ハミルトンもピリッとしないし。

それにしてもルイス・ハミルトンにがっかりですよ。昨年、彗星のごとく現れたゴールデンルーキーですが、思わぬところで詰めの甘いミスをしてしまうところが、経験の浅さと甘さなんでしょうね。ピットアウト信号を見落として(明らかにそうだよね)ライコネンに追突、ともにリタイア。ライコネンもフェアな紳士だなあ、もっと怒りをあらわにしても良かろうに、軽く抗議めいたジェスチャーだけで済ました。これがアラン・プロストなら、あからさまな中傷コメントでも吐いてプレッシャーを与えるところだ。まだライコネンが何を言うかわからないけど。

F1は技術だけでなく心理ゲームでもあります。かつてのプロストやアイルトン・セナが、海千山千な先輩の精神的プレッシャーに追い込まれチャンピオンシップを落とすことはむしろ当たり前でした。プロストはニキ・ラウダに、セナはプロストに巧妙な前述でミスを誘発させる心理作戦。ミハエル・シューマッハはその点でも優れた戦術家でした。

ハミルトンもそんな洗礼を浴びて精神的に強くならないと、今回のようなショボイ失敗でチャンピオンを逃すことになりかねません。

今回、3位に入ったデビッド・クルサードにも注目です。かつてはマクラーレンでチャンピオン候補でもあったクルサード、今はレッドブルクラスの(失礼)チームに甘んじていますが、今もって現役であることがすごい。

中島一貴は・・・う~ん、まだまだだな。