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月刊や週刊のマンガってあまり読まないので、いつもコミックス化してから読む派なんですが、安彦良和さんのガンダム ジ・オリジンついに完結でございます。

いやあ、読み応えあった上でやっぱり思ってしまうのは、あの時代にテレビアニメーションでガンダムをやったことって。ほんとにすごいことなんだということでした。

前巻で「ラストシューティング」やってしまってるんで、最終巻である23巻、ガンダムが残骸でしか出てきませんっ!

あの時代のテレビアニメ、いや今でもそうですけれど、一話に一回はロボットが活躍しないと話にならんでしょう! そのためだけに必要のないGパーツ換装訓練とかやってましたからね。

安彦さんは、当時気になっていた部分を直す以外は、原作に忠実に忠実に、というつもりでやったそうなので、ということは変わっている部分が気になっていた部分なんでしょうね。今回も、ガンダムかくざ後のアムロとシャアの白兵戦、訓練した兵士であるシャアと一介の少年であったアムロが互角に戦えるはずがない、と。そこでキーになったのがシャア自身の少年期のトラウマ。あのコミックスオリジナルのシャア少年時代編がここで生きてくるとは。すばらしい。

セイラさんがジオンの捕虜になった頃から(これも圧倒的有利なはずのジオン公国が内紛により逆転不利になるシナリオ)、アムロVSシャアにセイラが介入することは予想できたけど、思ったほど関わってくるわけではなく、シャアが自分を取り戻すきっかけだったわけですね。

あのとき、シャアは「もう若さ故の過ちなど犯すことのない」自分に気がついたというか。本当の敵は誰か思い直したというか。

「ララァはわたしの母になってくれたかもしれなかった」云々は、これ「逆襲のシャア」のセリフですよね。これは個人的にうれしかった(その後のガンダム作品にもリスペクトしている?)と同時に、逆に「もーこれでガンダムは総括っ!」って言っちゃってるみたいですねー

安彦さんの歴史マンガ作家的なスタンスとぶれのない「戦記物」としてのガンダム。そういう作品でしたね。