秋葉原の日高屋太平燕(タイピーエン)があるのを発見して入店したものの、残念、15:00以降でないとオーダーできないそうで食えませんでした。熊本出身のおいらとしては懐かしい味で、試したかったんだけどなあ。

くりぃむしちゅーの二人が押し押ししてくれたり、はなまるマーケットで取り上げられたりしてそこそこ有名になった太平燕ですが、熊本では学校給食に出るくらい普通の食い物で、おいら的には「メンのかわりに春雨を使ったチャンポン」みたいなイメージでした。名前の通り「ツバメの巣」を使った料理が由来らしいけど、本物は高いので春雨で代用したとか。熊本以外は、同じ九州でもほとんど知られていない料理なのです。

中華料理を日本流にアレンジしたものとしては珍しくもないかもしれないけど、ふと思ったのは、日本人の食に対するどん欲さ。基本的に食いしん坊なんでしょう、日本人は。グルメだとは言わないけど。

日本文化の歴史は「新しもの好き、珍しもの好き、外国かぶれ」だと思っているさかえさんですが、日本人はそれを日本流にアレンジする能力が素晴らしい。余談ですが先日のテレビで中国のパクリ文化に対する苦言に、「日本だって自動車や半導体などアメリカからパクっているじゃないか」という反論がありました。まあそう言えなくもないけど、明らかに劣化コピー贋作でしかない中国コピーと、オリジナルを洗練してよりよいモノに作り替える日本のパクリとでは、天と地の差があると思うけどね。トヨタやホンダは決して「SOMY」とか「PANASOMIC」ではない。まあ日本もパクリと言われてもしょうがないことは認める。それよりも中国は元々優れたオリジナル文化をたくさん持っているはずなのに、贋作に走るのがわかんない。残念なことです。

話がそれました。これは受け売りなんですが、日本くらい「世界各国の料理が食べられ、しかもおいしい」という国は類を見ないそうです。中華、フレンチ、イタリアン、アメリカン。それどころかベトナムやタイ、トルコ、ブラジル・・・枚挙にいとまがありません。たとえばフランスではフランス料理はおいしいけど、それ以外の国の料理は大しておいしくない、というように、地元料理以外はおいしいものではないというのが通説なようです。まあ、ほとんど東京に限るようですが。

日本に海外から優秀な料理人が集まるのも、日本人がそれらの料理を喜んで食べてくれる、評価してくれるということにつきるようです。まあ、外国かぶれな一面が無い訳じゃないけど、それだけ食べ物にどん欲だということは、日本の特色として誇っても良いと思います。