以前にも津田沼は地方都市の味わいがあって好き、と書きました。なんというか、新幹線が止まる駅の周辺みたいな。

んで、「地方都市」について思った。

少し前まで栃木県に住んでたおいらですが、宇都宮や小山あたりもまさしくそんな感じ。郡山のあたりもそうですね。仙台まで行くとむしろ大都会ですし。

イオンモールみたいな大型ショッピング施設があって、あと郊外型のホームセンターでもあれば生活には全く困らないのです。

東北本線沿線の若者が、かつてはみな東京に遊びに来ていたのが、ここのところ大宮までで止まってしまって東京まで来なくなったのだそうです。まあ、猫も杓子も東京、という時代が終わるのは歓迎する人も多いでしょうけど。

かつては若者が東京に憧れた理由に、大都会のイメージに引きつけられたこともあったのでしょうけど、何より東京は新しい情報やモノが豊富で早かった、ということが大きかったと思います。それがいまやインターネットの時代。少なくともおいら自身、栃木では手に入りにくいCDや本が欲しければアマゾンで買ってましたし、そういうわけで東京まで出て行く必要性はずいぶん低くなったのでしょう。なんでもかんでも東京じゃなく、どこでも手に入るものは地方都市にいても手に入るし、ちょっと珍しいものや手に入りにくいものはネットで買える。まさにユビキタス。

ものが売れない時代といいますが、欲しい物が揃っていないことも事実。売り手側も不景気になると売れ線のものばかり取りそろえてしまう気分もわかりますが、ネットショップが人気なのは、「欲しい物がちゃんと手に入る」から。とはいえリアルショップではどうしても在庫の問題は避けて通れないので、滅多に売れないものは抱えておけない、というのは仕方のないこと。

東京偏重の時代から地方都市の時代へ。この変化を受け止められない商売人は淘汰されていくのかなあ、などと思うのであります。

あと、経済にそういう時代が来れば、政治も一極集中から地方分権へと流れるのが自然というもの。官僚諸君もはやく「地方」に目を向けたほうが幸せかもよ。