リズの立ち直り最強。

グウェン・ステイシーの眼鏡ずらしニラミ攻撃最強。

MJ、ただ最強。

これから書くことは多分にネタバレを含みます。エッチな絵も描いてませんので安心してスルーしてください。

映画版スパイダーマンを観た人や原作を読んだ方なら、グリーンゴブリンの正体があの人であり、じゃあハリーは違うの?といわれればあながち・・・というのもわかると思います。なのでこれから書くことは「それをふまえてでしょ?」という意見に思えるかもしれません。

が、そこをあえて言うならば、今回の「ゴブリン=ハリー」はフェイクだと思います。ハリーがゴブリンならば、一番の疑問点になるべき「ならばなぜハリーは面識もないトゥームストーンを襲うのか」という部分をもクリアする仕掛けには驚かされましたが、さすがにとってつけた感が否めないと思います。もしそうならばちゃんと伏線を張るのがこの作品だからです。ハロウィン会場を黒猫たんがうろつくような伏線ではなく、です。いや、わざととってつけたことが伏線だと言えましょう。

もし最初からハリーがゴブリンなら、ノーマンが言うように父を脅迫するトゥームストーンもしくはハンマーヘッドに対する彼の感情を、こうなる以前に描いておくでしょう。それはつじつま合わせのためではなく、ドラマとして。それほどまでにこの作品はキャラクターの心のうちをキチンと書いてドラマとして作り込んであるから。

普通のドラマやアニメだったらこんな先読みの仕方はしないでしょう。それだけのドラマをこの作品は描いているからこそあえてこの説を押します。つまりドラマ指向だからこその逆伏線になっていると感じたのです。

これを書いているおいら自身、この作品の感想とは、つじつま合わせを突っ込むことではなく、ドラマを語ることだと言いたい。それだけ高いハードルで語るべき作品であると言っておきましょう。

なお、グリーンゴブリンがオズコープを襲った際にゴブリンとノーマンが対峙しているが、その言い訳も(原作をフル活用すれば)ちゃんとある。・・・というのはズルイか。すんません。