地球ゴージャスプロデュース「X day」観てきましたよ。

今回も天王洲銀河劇場です。なんか最近、りんかい線沿線がスキ。

岸谷五朗、寺脇康文率いる地球ゴージャスですが、さかえさんこんなメジャー劇団が初見ではあるまいか。正直、チケットめちゃ高価かったのですが、いやいやいや、元は十分取っておつりで余生を送れる! そのくらいすばらしかった!

キャスト6人で回してるんだけど、ひとりひとり役者が素晴らしくてもう、大感動ですよ。ミュージカル仕立てなんですが、なんせ森久美子さんの迫力がスゲエ! ホンモノ見たってかんじ。中川晃教さんもすごかったし、さかえさん的には藤林美沙さんがキュートでかつパワフルでイイ!

X dayとは「誰にでもある人生岐路の日」のこと。6部構成の最初の5部が、5人のキャストそれぞれのエピソードであり、6部目で、とあるバーにその5人が集結するのだけど、それぞれに人生の問題、いや罪を抱えている5人が、偶然そのバーに集結したはずなのに、お互いがそれぞれの問題に何らかの関わりを持っていたという・・・

このメンツでこういう公演だと、華やかなエンタテインメントかとおもいきや、もちろんエンタテインメント性は少しもハズさずに、演劇的な抽象表現をきちっとやりこんだり、ギャグを交えつつも人間のダークサイドをえぐって見せて、でも最後には温かい気持ちにさせてくれる、見終わった後の爽快感は見事の一言。パフォーマンスとしても歌やタップやコントをふんだんに見せてくれ、しかもこれだけサービス満点でも2時間10分という、長すぎないまとめ方のうまさたるや、もう絶賛するしかなかろうて。

テレビや映画で有名な岸谷さんや寺脇さんですが、元々彼らは舞台演劇出身だし、こういうことをきっちりやっていきたいという真摯な思いが表れていて、ホント見て良かった。

途中おもしろいセリフというかやりとりがあって、登場人物の一人が中国人なんだけど、別の一人が「中国人はなんでもパクって盗んでばかりだ」 と言ってケンカになるシーン、

「世界中の色んな国にチャイナタウンがあるのは、中国人が世界中に自分たちの居場所を求めたのではなく、そこで生きるしかなかったからがんばってがんばって、やがて自然に街ができたのだ。文化革命以後、国や人がグダグダになるのをいやと言うほど見てきた中国人は、生きるためになら国を出たりパクリに走ったり、なんでもやるしかなかった」(以上は複数のキャストのセリフをまとめて意訳したものです)

なるほど、中国4000年の歴史やすばらしい文化を持ちながら、昨今の中国がパクリカルチャーなわけがわかったような気がしたのです。おいらの職場にも中国から働きに来たエンジニアがいっぱいいましたが、彼らの話ともつながるのですよ。中国はある時期を境に変わってしまったのだと。

余談ですが本日も暑かった! 入道雲もっくもくですよということが言いたい写真↑↑↑

銀河劇場の裏手はこんなデッキです。ここでおにぎり食った。楽しかった。