仮面ライダーオーズ、すでに第3話ですが、なんつーかその、パッとしないなー。

いやあ、小林靖子さん脚本の新シリーズだから期待するじゃないですか。まあでも持ち味と言っちゃ言えるかも知れませんが、龍騎あたりとそれほど変わりがないような。

一番気になるのが、主人公の映司、せっかくいいキャラなのに生かし切ってない感じがどうも入り込めない。アンクがあまりにもアクが強くて惹きつけるものがあるのでしょうがないんですが、「何にも執着が無く、欲望というものが感じられない」と言う設定が、「人間の欲望が具現化する」(なんかキリスト教的?)敵怪人との対比になっているのだから、そこを生かさないとという気になる。完全に「巻き込まれキャラ」として状況に放り込まれているだけで、フツーのキャラにしか感じられないのがちょっと惜しい。

アンクが人間に憑依するのは、もう少し後でも良かったかも知れない。腕だけの怪人アンクが、瀕死の泉刑事に憑依して人間体になる訳なのですが、その泉刑事は割と常識人であったので、泉刑事のからみで映司のキャラを描いておいて、3話あたりでアンクが泉刑事に憑依して、その後のギャップを演出した方が良かったんじゃ無かろうか。

とはいえ仮面ライダーと怪人と謎の組織が、利害が一致することで表向きの協調関係を取るというのは面白い。ちょっとしたきっかけでパワーバランスが狂っちゃいそうな危うさがヒキになってる。さっそく次回あたりでその揺さぶりがありそうです。