「夏といえば冷夏だったり猛暑だったり、冬といえば暖冬だったり極寒だったり、最近は異常気象ばかりだ」と、ラジオで誰かが嘆いていた。

おいらはこれ、おかしいと思う。

人間にとって「ちょうどいい」または「都合のいい」気象が正常であるかのような感覚がだ。地球規模、はては宇宙規模でいえば気温の10℃やそこらの変動など、誤差とも言えない揺らぎのようなものじゃないの?

たしかに例えば農家では、冷夏や極寒は野菜の出来不出来にかかわるので、死活問題と言えるだろう。でも、「おてんとさん」との関わりの深い彼らならむしろ、受け入れていることなんじゃないかな。こればっかりはどうしようもない、自分自身でコントロールできないことに嘆いてもムダ、できることをやるしかない、とね。自然に関わって仕事している人たちはみんなそうでしょ。じゃなきゃ、やっていけないんじゃないかと想像する。

冬場、寒けりゃ寒いで文句言い、寒くなけりゃ寒くないで異常と騒ぐ、ちょっと甘えんぼさんじゃないかい。何℃ぐらいなら満足するのかね。