エリーたちを救うため、地下格闘大会に出場せざるを得ないマーティー。1回戦の相手は百戦錬磨のサンパック。果たしてマーティーの運命は? そして囚われのエリーは? ファントムに苦渋をなめさせられたCDFの次の手だては?

今回ちょっとあんまり良くないなあ。

アメリカアニメではよく見かけるコロシアムもの。地下格闘大会、恐らく観客は賭けでもやってそう。マーティーの対戦相手サンパックはキックボクサーロボ。やたらモノローグが多いのが気になる。気が乗らない対戦に、サンパクに八百長を持ちかける下りもなんかなあ、つまんない。ここはただただサンパックの実力の差を見せつけて、スピーディーに試合を運べばいいんでは?

しかしながら、ジョージの教えを思い出しつつ、戦いながら強くなっていくマーティー。この展開は良いと思うんだけど、セリフやテンポが良くないので、盛り上がらない。そもそもこの作品、セリフの練りがあまく、画面に引き込んでいく妨げになっちゃてると思う。原語に忠実なのかも知れないけど、日本語版の演出としては、もっとセリフをしぼっていいし、セリフ自体もっと考えて欲しい。

善戦するが、やはり格の差か、いいようにボコられ追い詰められるマーティー。だが、このまま負けたのではエリーは助けられない。そう思った瞬間、アイアンフィストが発動! マーティーはアイアンキッドに「変身」し、サンパックをアッパーカット一発で撃破した。

安易っちゃ安易だけど、ここはけっこう鳥肌ものだった(拍手)。ずいぶんとアイアンキッド再登場をひっぱったものだけど、その甲斐はあった。やはりアイアンフィストの発動にはエリーがなにかしら関係ありそう。

マーティーを案じるエリーと、オレンジマダムの孫娘・はねっかえりのジェニーとのからみとか、CDFの活動、ファントムの背後にはなんらかの勢力が存在することを突き止めるあたりとか、やりたいことはわかるし面白くできそうなのに、脚本も演出もおしい!と思ってしまう今回でした。カット割り、カメラワークももひとつ。こういうのはやっぱりアメリカのテレビシリーズがうまいよなあ。