ゴールドアイランドを目指す旅に出たジンとリバシ(とその執事)。無邪気で自由奔放、トラブルメーカーなジンにリバシたちは振り回される。

いっぽう、リバシの船ロイヤルゴールド号は、プリント船長の航海日誌をねらう海賊たちに追われる。その中には白ヒゲの船も。そしてシルバーもまた白ヒゲの船にこっそり潜入していた。

航海日誌はカタチは本だが、プラグ(電源?インターネット?)をつなぐと隠し文字が表示されるギミックが新鮮で面白い。隠し文字はパイレーツワードという海賊にしか解読できない暗号文だが、リバシは難なく解読。そこに書かれていたのは、「禁断の海峡を越えると、幻の島にたどりつく」。禁断の海峡とは、そこにはいると二度と出られないという、うわあ、ありがち(笑)。そして、そんな危険な前評判の場所なのに子供たちが入り込んで結局抜け出せるという、これもありがち(野暮)

だが、ジンたちが海峡を抜け出せた理由は、ジンが並外れて「潮目を完璧に読める」という能力があってのこと。それを示すための演出と考えれば、イインジャナーイ?

一方、残されたリナは、港での航海日誌争奪戦の際に撮った写真のほとんどが使い物にならないことに憤っていた。騒動のさなかの煙幕でなにも写っていなかったのだ。だが、その中のたった一枚に、仮面の男の素顔が写っていた! 絶対に知られてはいけない正体を子供に見られる、ありがちありがち。

と、辛口の意見が多いですが、今回なかなか面白い演出があったのだ。ジンの能力により禁断の海峡を越えたロイヤルゴールド号だが、それに油断したジンは海に投げ出されてしまう。海底に沈んでいくジン。だがそこは海底の遺跡のような場所。それはまるで「神の手」のごとき姿で海面に浮上し、ジンは救われた。この絵ヅラは面白かった。ジンが「選ばれたもの」と思わせるナイス演出。

そしてそこでジンがであったのが、意思を持つ作業ロボット・ノマリオ。なんか未来少年コナンとか戦闘メカ・ザブングルに出てきそうな歩行メカ、顔はハロ(笑)。そんなメカが海底遺跡に沈んでいるなど、世界観の謎が示される。

ジンをとんだ厄介者に思っていたリバシだったが、潮目を読む能力と、仲間を救うためには危機をも顧みない姿に、あらためて友情を誓い合う。リバシのツンデレぶりは、やっぱりありがち。