ベン10のお家芸、巨大フロシキ!

「戦争よりも和解」というハイブリード編のラストは、好戦的なだけじゃないアメリカアニメのいち側面を見た気がした、という記憶があります。

話は横道にそれるけど、アメリカにおける反戦メッセージというのも、観念的なものが多く(ベトナムでの泥沼消耗戦が契機ともいう)、そもそも自国が戦場になった経験がない国らしいというとキツイ言い方かも知れませんが、先日の#31みたいなエピソード一つとっても、犠牲者の存在が少しも痛みとして見えてこないのは、#31がコメディだったとしてもキビシイ感じ。実は一番平和ボケなのはアメリカかもしれないとか思ったりして。そのあたり9.11でかなり変わったのかもしれませんね。

今回はハイブリードの置きみやげ的なエピソードではあったんだけど、ラストで自分を犠牲にしたハイブリード一兵卒、ちょっと日本ぽい感覚を覚えたのはおいらの気のせいかしら。カミカゼとは違うけど、自己犠牲の行動がそう思えたんですが。

アイデアとしては面白いエピソードだったんですが、もう少し登場人物に感情移入できる部分があると良かったかなあ。ハイブリード一兵卒君が自分を犠牲にした理由が、軍人として命令に忠実であったからというのではもうひとつグッとこないし、あくまで地球人を下等生物扱いするハイブリード一族としては、地球人に共感するにはライニーなみにプロセスが必要だろうし、う~ん。

マックスじいちゃんがポロッと言ってましたが、ケビンのパパは「レビン・レビン」というらしいですね。そのあたりが何らかの伏線になるのかしら。