アイアンタワー脱出をはかるマーティー、エリー、バイオレット。その前に将軍配下の最強ロボット・カーンが立ちはだかる。

CDFによるアイアンタワー占拠が着々と進む中、ライマーはアイアンタワーの自爆装置を作動させ、脱出をもくろむが、あえなくCDFに逮捕される。

いっぽう、マーティーたちを逃がそうと、バイオレットはカーンに立ち向かうが、100年前のロボット戦争で伝説と呼ばれた武人カーンには、バイオレットの力をもってしても及ばない。致命的な損傷を受けるバイオレット。

カーンの標的がマーティーただ一人であると知り、マーティーはエリーにバイオレットを託し、417階のロボット治療室で落ち合おうと約束する。エリーはかつてアイアンワターを脱出したときの裏道をたどり、バイオレットを連れて417階へと向かう。マーティーはカーンに挑むが、修行を終えたマーティーをしても、カーンには歯が立たない。

カーンは100年前の宿願を果たそうとする。それはエイオン家根絶やし。最後の生き残り、マーティーを殺すことのみが、カーンが100年を生きながらえた目的なのだ。

カーンの猛攻に打ちのめされ、意識が遠のいていくマーティー。だが、そこに割って入ったのが、CDFの使者キャプテン・マグナム。

CDFによって完全占拠されたアイアンタワーだったが、そこに現れた巨大な影。それはかつてブラックビューティーとスカーをCDFの手から救った怪鳥ロボ。ロボット戦争の時代、将軍カイザー軍の恐怖の象徴だった最強兵器ダークワイバーンだった。何機ものそれはロボットというよりもはや怪獣。その恐ろしさを伝説に聞いていたCDF長官は、アイアンタワーからの全員撤退を指示。ついに将軍一派は、ドクターチェンを頭にアイアンタワーを手中におさめたのだ。超巨大兵器とともに・・・

エリーとバイオレットは苦労しながらも417階へたどり付き、超高性能ロボゆえに複雑な構造のバイオレットを、エリーはいとも簡単に修理してのける。機械を操るに長けたエリーの才能に目を見はるバイオレット。だが、CDFの全面撤退命令に、バイオレットはエリーにアイアンタワー脱出をうながす。マーティーのことが心配なエリーだったが、バイオレットは、マーティーを救うためにキャプテン・マグナムが向かったことを告げ、心配は要らないと説得する。エリーはしぶしぶアイアンタワーを後にすることに。

そのキャプテン・マグナムは、伝説など笑止とカーンに挑む。キャプテン・マグナムのセリフ「わたしのことなど知るまい。だが、忘れられない相手となるだろう」かっこいいーッ! でも、カーンは1枚も2枚もうわてなのであった。じりじりと追い詰められるキャプテン・マグナム。そしてカーンは、ついに念願かなったりとばかり、マーティーにミサイルを発射!

そのミサイルを砕いたのは、ガフの日本刀だった!

マーティーの危機にかけつけたエイオン家の護衛武士ガフ。100年前の戦争でも刃を交えたガフとカーン。互いに力を認め合う宿敵でもあり、ガフはかつてカーンを尊敬すらしていたという。だが、ふたりはエイオン家と将軍一派とに袂を分かち、カーンはそれを運命という。

ガフは容易に勝てない相手と知りながら、カーンに挑む。キャプテン・マグナム、そしてマーティーと3人がかりであっても、ようやくカーンの目をくらまし、3人がアイアンタワーを脱出するのがやっとだった。

自爆装置はカーンの手で止められ、アイアンタワーに将軍一派のフラッグが上がる。ライマー失脚などつかの間、ついに将軍カイザー復活に向け、カーンとドクターチェンが表舞台に上がったのだ。

マーティーとエリーにドラマをフォーカスしながら、群雄割拠の剣豪物語さながらキャラてんこ盛りですよ。おなかいっぱいだわー。とにかくキャラがいい。

CDFってロボと人間が対等なのね。ロボの上官に人間の部下とかフツーなのね。なんかロボと人間の分け隔てがない描き方が新鮮。