ブリストル探検隊 #18
アニメ, ブリストル探検隊 4月 24th, 2011 at 14:42:27すべての誤解をとき、再び結束を固めた最強の拳海賊団。ブリストル探検隊と共に、カリとハンナが囚われたパラパラ王子の居城へと急ぐ。
いや、今回は大傑作! 見せ場てんこ盛りなだけでなく、何が良いって、演出が良かった! コミカルな展開で見せ方がうまい。ナベシンさんか大地丙太郎さんか・・・そこまでのレベルにはないとしても、おもしろさを追求したエンタテインメント指向がすばらしかったねえ。
それはそうとブリストル探検隊、というか韓国アニメの特徴なのかはわかりませんが・・・
番組冒頭にサブタイトルがありますよね。
ときどき番組中にも画面の下部に、番組ロゴと共にサブタイトルを出すんですよ。ちょっと珍しいなと思って。
さて、本編。
パラパラ王の不在に気づいたカリとハンナに、王子の腹心が語る真実。王子は昔は勤勉でまじめで、パラパラ王の期待に応えようと努力を重ねていた。そんな王子にパラパラ王も、厳しくあたることで次期王として育て上げようと懸命だった。だが未熟さ故、失敗の多い王子は、落ち込む毎日だった。
そんな王子は、ある時、城内の倉庫で「トレジャーランプ」という不思議アイテムを見つける。何でも吸い込んでしまうというそれで、王子は王を悩ませる海賊を撃退しようと、ピラミッド島の周囲の海を吸い込んでしまい、島は砂漠となった。よかれと思った行為だが、王の逆鱗に触れてしまい、王子はさらに落ち込んでしまう。そんなとき、王は忽然と姿を消してしまったのだ。
王子は王が消えたのは自分のせいだと思いこみ、もう一度海を復活させるために、水の上納を始めたのだという。横暴な態度に出たのは、自分に自信がないことの裏返しだった。
腹心はカリにも王子を元に戻す手伝いをして欲しいと頼み込むのだが、その経緯はパラパラ王子の知るところとなってしまい、カリとハンナは再び囚われの身に。
いっぽう船員が復帰した最強の拳の船。帆を上げ、活気が戻る。あらためてパラパラ王子の城に向かうが、その前にふたたび砂ドラゴンの脅威が迫る。
だが操舵手アッサムは少しもひるまない。ブリストル探検隊とは経験の違いを見せつけ、砂ドラゴンを見事に突破してみせた。
船の上に乗っかっていたオアシスホテルが吹っ飛ぶ。イイ演出!
そして船はついにパラパラ王の城へとたどりつく。恐れおののくパラパラ王子は、攻撃命令をくだす。
すさまじい砲弾の雨あられ。コレに対抗する策とは・・・
砲弾をバットで打ち返す! ジンとノマリオのバカ戦術(笑)!
ノリノリ最強の拳、あきれるブリ探メンバー。
ついには城壁にとりつく最強の拳海賊団。海賊っぽくてイイ画です
そしてジンは囚われのカリを救うべく、ノマリオに最上階までぶん投げてもらう。バカ戦術第2弾
かくして城は落ち、カリとハンナは無事救出された。
父親との再会に涙するハンナ
だが追い詰められたパラパラ王子は窮鼠猫をカムトゥギャザーとばかりにトレジャーランプを乱射! ジン、リバシ、シルバ、プルケを吸い込んでしまう。
4人がたどり着いたのは謎の空間、そこは海だった。リバシは悟る。トレジャーランプが吸い込んだものはすべてこの空間に送り込まれるのだと。
そこで出会った、やたらファンキーなおっちゃん。この状況でもサバイバル能力高し。実は彼こそがパラパラ王その人だった。ピラミッド島の海を消してしまい落ち込む王子のために、なんとかしてトレジャーランプから海を戻そうといじくり回しているうちに、あやまって吸い込まれてしまったのだ。だが苦手な海賊がいないここは楽園とばかりに、いついてしまったという。なんつう無責任な王様(笑)
さらに現れたのは、ゴーグ・トゥタンカ。ゴーグと聞いて身構えるブリ探だが、すっかりおとなしくなりパラパラ王に手なずけられてしまっていた。水族館のオットセイみたい
昔はこういう力強い姿だったが、パラパラ王子がめちゃくちゃになんでもかんでも吸い込んでしまい、そのためすっかり水を恐れてちっこくなってしまった。
パラパラ王曰く、この空間を脱出するには海底にある巨大なフタを開けるといい、とのこと。潜水が得意なジンと、シルバがその役を買って出る。
泳いでいくより、沈んでいく岩につかまった方が早く海底に着く。なにげないけど秀逸な演出。セリフに頼らず絵で見せる。
巨大なフタ発見! どうやっても開かない重いフタ、しまいには壊して穴を開けてしまう。その穴の向こうにあったものは!?
・・・・・・・・・・・・!?
もう最高! バカっぽくて。で、まあお約束ですが、排水レバーを叩くジン。
そしたらまあ、当然・・・
海水は便器にすべて吸い込まれていく。トゥタンカに捕まり、脱出をこころみるリバシ、プルケ、パラパラ王。
異空間からの脱出口は、城に通じていた! 脱出に成功するブリ探と、パラパラ王。そしてピラミッド島はふたたび海に浮かぶ島に戻った。
ゴーグ・トゥタンカは脱出のお礼にと、天上の宝・トゥタンカの腕輪をくれた。
王を慕う王子と、王子を想う王との行き違いが生んだ騒動。お互いの過ちを認め合い、和解する。最強の拳、パラパラ王・・・それぞれの父と子の姿に、ジンの胸に去来するものは・・・
最強の拳は、仲間たちやハンナとともに、これからは海賊ではなく、世界の人々のために役立とうと決心する。ジンもまた、今回の経験が自分たちの糧になることを確信していた。
とにかく、バカっぽい展開でありながら、ちゃんとドラマの軸ははずさない演出にうならされました。脚本と演出がうまくかみあった好例だと思います。正直、作画はいつもよりレベルが落ちてると思ったけど、これだけ魅せられるのですから。
ところで、白ヒゲの部下にはちゃんと名前があるのに、コレまで紹介していなかったので・・・
こいつはウェイン
こっちはパラン。
出番はありませんでした。