野望かなわぬまま最期を迎えたヘルメス。だが、ブリストルの崩壊はとまらない。ブリストル探検隊はブリストルを救うことはできるのか・・・

ブリストルは巨大な船。動力炉の暴走で、島は沈み始めた

パニック

そういや地下動力炉は下水道地続きでした

沈み始めたブリストル島。とにかく住民避難をと、チャイ船長は船を港につけると。リバシ、シルバ、プルケは住民を港に誘導する役割を担う。そしてジンはノマリオとともに天上の扉を開け、この大惨事を食い止める任を負う

サチは、私欲のあげく無惨な最期を遂げたヘルメスの姿に目が覚めたのか?住民避難のために力をつくしたいと申し出る

ジンの必死の思いに、ノマリオはついに目をさます。

ちょっとこのシーンが冗長だったと思う。涙と感動のシーンにしたかったのだろうが、後半にそれはまたあるのだから、ここではもう少しあっさりでよかったんじゃないかな

バルカン博士がロクサンヌを見かけたとの言に、心乱れる白ヒゲ

天上の扉を開ける重大任務に自信が持てないジン。カリは そんなジンをはげます。かつて神官としての自信を失っていたカリに、ジンがそうしたように

住民の避難に力を尽くすブリ探たち。チャイやマーカス伯爵も陣頭に立つ

ジャッカルおじさんやリナの必死の説得にもかかわらず、ジンのおばあちゃんはジンが戻るまでは家を動かない、とかたくな

神殿では、カリが祈りによりジンとノマリオを天上へと送ろうと

このカットが好き

光は二人を天上へと導く

なんとか住民の避難は軌道に乗ったが、ブリストルの沈下はとまらない

天上の世界へとたどりついたジンとノマリオ。光り輝く天上の扉はすぐそこ

天上の宝をかかげる、天上の扉

そのとき、とつぜんノマリオが人の言葉でジンに語りかける。天上世界ではノマリオの心の声が言葉として耳に届くようだ

ノマリオは天上の扉を開くカギ。では、扉を開けたら、ノマリオはどうなる?

ジンは、ノマリオが消えてしまうことを受け入れられない。だが、天上の扉を開けなければ、ブリストル探検隊の仲間や、リナや、祖母や、ブリストルの人々が犠牲になってしまう。ノマリオは運命を受け入れる決意を固めた。自分を機械として、ゴーグとしてではなく、友として接してくれたジンがいたからこそ

扉の向こうへと消えていくノマリオ

あれ?家を出ないと言っていたばあちゃんが?

開かれた天上の扉が、ジンをみちびく

神を名乗るものがジンに語りかける。神の手のごとき島。そこは、ジンとノマリオが始めてであった場所であった

さまざまな困難を乗り越えて、天上の扉を開いた最初の人間ジン。神は願い事を一つ叶えようという

「希望の種」を授ける。その光が消える前に、願い事を言えと

だがジンには願いが2つあった。この長い旅の目的、父親ポトに会うこと、そしてブリストルを救うこと。願いはひとつしか叶えられない。葛藤するジン。希望の種の光は消えていく・・・

「ブリストルを救ってください!」

天上世界から、まばゆい光が地上に降り注ぐ。ブリストルは再び浮上を始めた

ジンがブリストルを救った・・・その事を悟る仲間たち

ただひとり地上に帰還したジン。ノマリオの思い出を胸に、ブリストルの丘に希望の種を植える

時は流れ、落ち着きを取り戻したブリストル。白ヒゲは愛するロクサンヌとともに、ブリストルに店を構えた。海賊相手の裏稼業ではなく、正々堂々と

開店のお祝いを言うべく店を訪れたのは、リナ。見習いから正式な記者に昇格したのだとか

パランもウェインも、従業員として店で働くという。新しい門出だ

ブリストルを離れるものもいた

チャイは、ついに身分を明かさぬまま、ジンのもとから去った

ブリストルの埠頭に、3隻の船があった。新ロイヤルゴールド号と、真新しい大小1隻ずつの船

マーカス伯爵が用立てた船は、シルバとジンのためのもの。シルバは海賊として再び航海に出るのだ

そしてちっこい船はジンのもの。伯爵は「こんなんでいいの?」と言うが、ジンが小さい船を望んだのだ

ブリストル探検隊、それぞれの船出のとき

「プルケは僕たちのマスコットだよ」「エロい意味でな!(絶対言いません)」

帆にかかげられた父プリント船長、彼を超える大海賊となるべく、シルバとプルケは航海に出る

最終回にふさわしいセリフ

父の思い出、ノマリオの思い出・・・ジンの胸に去来する

冒険家の島、ブリストル。ジンはいつかまたポトのように、探検家をめざし旅に出るのだろう

最終回なのだから、もう少し作画はがんばって欲しかったところですが、ブリストルらしいといえばらしいかな。また、感動を誘う涙のシーンがちょっと多すぎて、若干萎えてしまう所もあったのは惜しい。天上の扉での、ジンとノマリオの別れに絞って、前半のノマリオ復活や、願い事の選択はたんたんと運んだ方が良かった。

マーカス伯爵の正体も全く語られなかった。説明的な展開は避けたかったのでしょうが、トレイとの関係も含めて、もう少し「におわせる」部分があっても良かった。ヘルメスの野望を何らかの経緯で知り、それを止めたかった、ということなのだろうけど。結局何だったんだ?というところが残ってしまうのは惜しい。

そこへ行くと、チャイ船長の余韻の残し方は良かった。最後まで告白しなかったけど、ぶっちゃけ、チャイさんはジンの母親ですよね。

さて、ブリストル探検隊には設定上、大きな穴が空いてしまったのが、ますますもって惜しい。ジンは13歳という設定なので、ポトが死んだ10年前には3歳だったはず。もしもチャイさんが母親なら、ポトが死ぬ最後の航海に出る前にジンを生んでいたことになり、ヘルメスがポトとチャイ(神官アンナ)の結婚で動揺するどころではなく、子供いたんかい!ということになる。第1話で、ポトと幼きジンの写真が残っていたし。

子供がいたならいたで、アンナが神官でいながら子供を産んでいたことを3年も隠し続けるのは無理があると思うし、あるいはたとえばジンの母親は別の人で、アンナさんは再婚で、ということになると、ジンに対する態度や心情の流れがもうひとつしっくりこない。どう転んでも、キャラクターの心情と行動を考えると、相当無理のある設定になってしまう。

という穴を突っついてみた上で、総論で言うと、かなり面白かった! ここ最近でこれだけハマった作品はない、そのくらい気に入った作品でした。作画や演出はまだまだ日本アニメのレベルには遠いし、見劣りはするけれど、じゃあ作画も演出も優れた日本が、いま作っている作品はどんなの?と言われれば、マニア向けの深夜番組ばかりなので、個人的にはかなりガッカリものです。

世界展開を視野に入れるとしたら、テレビコードの厳しいアメリカを始め、ブリストル探検隊の方が流しやすいだろうな、と思うと、日本も危機感を持つべきだと、おいらは思いました。

いやあ、本当に楽しませてもらいました。