本日2011年7月24日、正午をもってアナログTV放送は終了した。

正確には正午の時点で番組放送が終了し、画面は案内放送となった。さらに本日の24:00に案内放送も終了し、停波となる。画面は砂嵐になるのだ(被災した東北3県は2012年3月まで継続される)。

だが我が家では今でもアナログTVチャンネルは映る。実は我が家はケーブルテレビによる配信を受けており(契約はしていないので、地上波のみ)、ケーブルテレビ会社のサービスとして、アナログチャンネルには地上デジタルをアナログ化した信号が送られるのだ(デジアナ変換)。したがってアナログTV放送の電波がストップしても、アナログ受像器での視聴は可能だ。内容は地デジと同じ、画質はSDTVで、番組表やデータ放送は利用できない。また、このサービスも2015年3月31日までの期間限定となる。

アナログTV時代のケーブルテレビでは、千葉県船橋市の我が家でTVKも視聴できた。しかしデジアナ変換ではTVKの再送信はなくなる。区域外再送信の終了である。したがってうちではアナログTV終了の瞬間は、TVKで見た。なお、放送大学のアナログ放送も同様に終了してしまったが、これが区域外再送信と関係あるのか、他に理由があるのかは不明だ。単にケーブルテレビ会社のサービス方針なのかも知れない。

地デジ移行・アナログ終了に関しては批判もあり、うなずける意見もあるが、中には「今さら」の意見も混じっているのが見受けられる。地デジ受像器やチューナーの品不足や、アナログ受像器の不法廃棄については、何年も前から容易に想像がついたはずだ。ニュースとして報じるのは当然としても、一部マスコミには「今頃気づいたのか?」と思ってしまう批判のしかたも少なくない。

一方で、デジタル化により視聴できない地域ができるというのは、当事者にはなんとも納得いかないことだろう。なんとか良い解決策ができれば良いのだが。これを機にテレビを見ることをやめるという人もいると聞く。テレビ界、電機界は自業自得となることを覚悟していくしかない。

視覚障害を持つ方は、アナログTVの音声を受信できるラジオでTV放送を楽しんだり情報を得ていたが、アナログ終了でそれもかなわなくなるという。電機業界はなんとかワンセグを利用した代替機器を、リーズナブルに提供してもらいたい。一部のポータブルワンセグ機器には、画面を消して音声だけ流すものもあるし、そう難しくはないはずだ。