http://8speed.net/news/2011/07/post-103/

ゴルフヴァリアントのツインドライブ仕様。ツインドライブとはいわゆるハイブリッドのいち方式ですが、フォルクスワーゲンでは評価試験のため数台を実際に走らせています。

現行のゴルフVIヴァリアントの姿をしていますが、ツインドライブはいわばプラグイン・ハイブリッド。一般的なハイブリッドが「内燃機を電気モーターがサポートする」ならば、プラグイン・ハイブリッドは「電気モーターを内燃機がサポートする」というもの。プラグインとは文字通り「充電のためにコンセントをつなぐ」事を意味し、基本は電気自動車でありながら、充電および駆動サポートのためにエンジンを積むという方式です。

ドイツは脱原発が進んでいるため、自動車の電化にも電力供給に課題があり、また、充電のためのインフラもまだまだ途上のため、ハイブリッドが急激に普及しています。かつてはCO2削減にはディーゼル!と鼻息荒かったドイツですが・・・

さて、日本ではプリウスなどのハイブリッドにくらべ、プラグイン・ハイブリッドの普及はきびしいのではないかという意見があります。プラグイン・ハイブリッドは基本が電気自動車なので、自家用にするには各家庭に充電施設が必要になる。集合住宅が多い日本では、住居にプラグイン充電設備を設けるのがハードルになりそう、というわけです。ちなみに電気自動車の充電には、200Vが必要です。いわゆるオール電化住宅の仕様ですね。

フォルクスワーゲンのツインドライブは、ガソリンエンジンの出力が85kw=115ps、電気モーターが同じく85kwという、パワー的には同等のものを組み合わせています。同時に使用しても85kw×2にならず120kwどまりというのは、機械的なロスがあるからでしょうが、パワー的には電気モーターが主ともガソリンエンジンが主とも言えないので、プラグイン・ハイブリッドとも従来型ハイブリッドとも言える。つまりチューニング次第でどちらにも設定できるのではないか。環境に合わせて同じクルマをどちらにもセッティングできる事が狙いではないかと思ったのです。

低コストで世界展開。あなどりがたしフォルクスワーゲン。

個人的には欲しいクルマではあります。問題は充電設備ですな。