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どうもみなさんこんばなな。メヘルダット・アルバービーです。

今日は津田沼にて7冊も本買い込んできて読んでます。もう3冊読んじゃいましたよ、ふう。

津田沼は良いですな。でかい本屋がいくつもあって。船橋もあるけど、津田沼はスケールが違うや。なかなか手に入らない本が丸善で手に入っちまいましたよ。やっぱ津田沼は学生街だからかな。

学生街ってあれだなあ。なんかこう、歴史を感じやすいっていうか、いや史跡があるとかそういうことじゃなくて、「時間の積み重ね」を感じるというか。学生たちが残した足跡が地層のように残っているのかも知れませんね。俺年代だと、昭和の匂いがかすかにあるという。

んじゃ、本題にはいるとすると。

上のAmazonアフィリエイトは、まさに今回購入した「レイの青春事件簿」シリーズ、その1巻目。あ、今回買ったのは2~4巻目で、1巻目は2006年に購入したのに積ん読だったのね。パスワード熱再発で、改めて読んでみようと。で、1巻はとりあえず読んだ。

こちらはややお兄さんお姉さん向けというか、とはいえパスワードシリーズの読者も手に取るだろうから、あまり生々しいとか痛々しい表現もなく。パスワードシリーズほどパズルやゲーム的要素は少なめで、青春ものと謎解きライトミステリーといった感じで。非常に読みやすく、かつ面白かった。「現ア研」の珍妙なクラブ活動が愉快で、でも自分の学生時代もバカやってたよなあ・・・とおじさん懐古にひたったりする。

改めて思ったのは、これは仮説なんだけど・・・パスワードシリーズって、現時点で25巻まで出てますけど、もしかしたら、すべての巻が一つにつながっているんじゃないか、一つのストーリーに帰結するんじゃないか、ということ。第2巻のように、短編集のような体裁だけどラストで全てがつながってた、みたいに。それは今回の第25巻にも言えるんだけど、第9巻と第10巻みたいな壮大な大風呂敷も実はパーツの一つでしか無く、全シリーズが完結したとき、それらは一つに集約されるのではないか・・・何言ってるかわかりませんね。読まないとわからないことなんですけどね。

「青春~」は、パスワードシリーズの重要キャラ、野沢レイ(推定年齢30歳)が高校生時代の話。そのころから探偵の才能を発揮していた彼女の、学生生活にまつわるエピソード。本編とのリンクも、わかるヒトにはわかる楽しみがある。

あらためてパスワードシリーズの魅力って考えてみると、まず、児童向けと言うこともあるけど、パズルやクイズ集みたいな読み方ができ、ストーリーを追わなくても気軽に遊べる良さがある。また、パズルの延長上としても「ミステリー=推理小説入門」的な読み方もでき、あきさせない。その上で、おいら個人としては、登場人物に意外なドラマがあり、児童文学として楽しめる。

なによりこの作品、児童文学だからといって、子供におもねった内容になってない。正しく「大人が読んでも楽しめる」小説になっている。ここを勘違いしている作品が多いことは以前も指摘したとおり。児童文学でボリス・ヴィアンやエリック・サティやアルチュール・ランボーの名前が出てくるなんて。

かといって児童文学であることをしっかり意識しており、たとえば汚い言葉遣いや、間違った日本語はあまり使わない。使うときはそれが汚い言葉であること、間違った言葉であることを明示するようになっている。他人に対して「バカ」とは決して言わない、言うときは自分に対して「おれってバカだなあ」みたいに。つまり、この作品を読んで、子供たちはどういう影響を受けるのか、ということをしっかり考えてある。

このシリーズを読むと、むしょうに本を読みたくなるのもいいね。ミステリーだけじゃなくですよ。

作者の松原秀行さんの博識ぶりも、うんちくめいたりスノッブだったりは決してしてなく、「好奇心旺盛」「興味の幅が広い」と思える。鉄道や怪獣(大のゴジラファンだとか)だったり、音楽や絵画、歴史など、ホントにバラエティ豊か。こういう人のお話をぜひ聞いてみたいと思う。それが作品に反映されているのだ。

ところで、今回買った本はパスワードシリーズだけじゃないのだけれど、それについてはまた別の機会に紹介するかも知れません。