一部でアバターのアズーラとトフの声優さんの声が受け入れられない人たちがいるみたいです。まあ、古今東西、役者と配役の合う合わないは好みの問題もあるし、活発に議論するのは良いことじゃないでしょうか。個人的には両名とも合っていると思いますけどね。14歳と12歳のキャラだという点も加味して(前の英語エントリでトフを10歳って書いちゃった。まちがい)

でもまあ、そこでちょっと引っかかったのは、最近特に感じることだけど、他人に対しても自分に対しても寛容でない人が増えたかな、と言う気がするんですよね。なんというか、採点が厳しいんじゃないか?と思うわけです。その背景には学校教育の採点至上主義があるんじゃないか、限りなく満点に近くないと評価されない考え方が、受験勉強以外にも広まっちゃってるんじゃないか、と思うのですよ。

だから最近は、特に若い人たちが、自信過剰と自信喪失の両極端にある傾向を感じるんですよ。ちょっと失敗したことを「挫折」と感じる人が多いなと。そんなもの、軽ーくつまずいたくらいで、全然挫折じゃないと見えるんだけど、もうそれで取り返しの付かないミスをしてしまったような感じ方をしていないか? 周囲もそんな空気を作ってないか?

その裏返しで、自暴自棄になって罪を犯したり、と言うことになってしまうと、悲しい。

赤塚不二夫さんが亡くなられて、タモリさんの弔辞が話題になりました。弔辞の中に合った言葉がすてきだったんですよ。赤塚さんは物事を深刻にとらえすぎない、「これでいいのだ」の考え方を人々に教えてくれたと。

アズーラとトフの声優の話に戻しますとね。アバターは特に声優としてあまり名を知られていない、と言うと失礼ですが、ベテランより若手や無名の人を起用する傾向がありますから、シリーズが進むともに成長していくことを期待しても良いんじゃないですか? 最初っから満点を求めるのはどうなのでしょう。後に有名な声優さんになったときに、「俺はアバターの時から知ってたもんね」って自慢すればいいじゃないかと思いますよ。実際、カタラさんは最初に比べるとどんどんうまくなっているんじゃない?