うっかり深夜のとあるアニメを見たわけですが、なんか相変わらずです。

一言で言えば

「真夜中のキャラクターレビュー」

それだけ

可愛い女の子がいっぱい出てきて、主人公は一応、男だけど、これは各自見ている人が自分に置き換えてください的な、空の着ぐるみ。一応のキャラ付けはしてあるけど、ほんとに一応。コスプレにおけるコスチュームのレベル。「これは王族だけが着られる由緒ある衣装なんですよ」的な、その背景ぐらいのキャラ付け。

それが悪いとは言わないんですが。それがもとめられているのならそれでいいし。

なんちうことはない日常を描くという点では、「毎日かあさん」と同じと言えますし、オイラも「おじゃまんが山田くん」好きだったし。

ただ、作り手側の「こういうのが好きなんでしょ?」的なヤマっけというか、リビドー喚起型重要と供給というか、それで成立してる感じ。日常を書くと言うのは実は隠れみので、ホントは違うこと書きたいんじゃないの?見たいんじゃないの?それが透けて見えた気が。

それと、昨今の「聖地巡礼」に代表される、限定的コミュニティを仕掛ける側と仕掛けられる側で共有しているというか。なまじそれが観光ビジネスと結びついたりするモンで、いまチバテレでやたら鴨川が舞台のアニメをおしてますけど、水商売的ですよね。

重ねていいますが、それが悪いってわけじゃないんです。

もうアニメも、限定的なユーザー層に訴求するビジネスモデルになってきましたかね。タイアップと言う点では、土日の朝とか平日夕方もそうだし。

限定的というのは、時代劇とか、演歌とか、そういうの。

演歌を「過去のもの」としてとらえてるわけじゃなくて、いいものはいいし、たまに氷川きよしとかジェロみたいな話題性のあるスタアが出てきたりするみたいな感じで、「けいおん」とか「まどかマギカ」みたいなヒットも出てきますよ、というと、あら似てる。

ただ、文化として先陣切ってる感覚は無い。

しつこいけど、それが悪いといってるわけじゃないんです。

でも、そろそろ作り手側は、視聴者を裏切ってみてはどうかと。

昨年のドラマ部門で注目された、「JIN」、「マルモ」、「家政婦のミタ」が視聴率的にも良かった点は、評論家の分析によると、「テレビ局がドラマ作りを見直し始めた」、その第一歩として「脚本作りにチカラを入れた」という「原点回帰」にあるという。ま、おいら自身はそのドラマをいっこも見てはいないのですが、その分析が正しいとすれば、まずテレビ局が変わりつつあるという点で、それがアニメにもどう波及するか、ひそかに興味を持ってます。

あくまでひそかにだから内緒な!