日本テレビのNFL番組NFL倶楽部」、高校時代アメリカンフットボール部員だったオードリーがメインMCをつとめるが、いかにもオードリーなお笑いを交えつつも、アメフト経験者ならではの鋭い視点でプレイを語るので、非常に面白い。

が、この番組には「春日の呪い」なる言葉がある。春日が応援したチームは負ける、と言うジンクスがあるというのだ。

これは若林が面白おかしく言うぶんにはいいのだが、アメフト好きの間でもまことしやかにささやかれ、あげく自分のひいきチームを応援されたらたまらないと、春日を揶揄するムキがあるのはいただけない。

春日のせいで負けた、というのは、勝ったチームに対して失礼であるとは考えないのだろうか。そもそも番狂わせがおきにくい、実力通りの結果が出ると言われるNFLである。勝つチームは勝つべくして勝つのであり、日本のいちファン、いち芸人が応援したから負けるというのでは、厳しいトレーニングを重ね、戦術戦略の頭脳をフル回転させるチーム、スタッフに対して侮辱に近い行為では無いのか。

そもそも今シーズン、春日が応援していたニューヨーク・ジャイアンツは、今シーズン9勝7敗でNFC東地区2位、呪いを受けたチームの戦績では無いと思うがいかがだろう。

穿った見方かもしれないが、昨今の風潮として、実力以外の要素にばかり目を向ける傾向が多い気がする。努力もせずに結果が出ないことを、自分以外のせいにしたり。