最近のさかえさんiPodは中山美穂ヘビロテなのでありまきねん。

「中山美穂好きなんですか?」と問われれば「ええ」と答えますが、アイドルが好きなわけではありません。めんどくさいので中山美穂好きでしたーとかで片付けちゃいますけどね。我が人生においてアイドルに転んだことは一度も無いようです。

では、なぜ聴いてるの?と言われるでしょうが、この頃のアイドル歌謡って、かなーりクオリティの高い楽曲が多いんですよ。音楽として聴いて楽しめるんです。

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↑↑↑ 1989年5月発売

中山美穂作品としては個人的にナンバーワン。ニュージャックスイングとかの打ち込み系ブラック・コンテンポラリー、ソウルファンクの影響が色濃いが、詞もいいのです。プロデュースはCindyと鳥山雄司が中心ですが、鳥山雄司がとんがってた時代なので、編曲がめちゃめちゃかっこいい。今聴くと、ガチャガチャいっててうるさく聞こえるかも知れないかな。でも好き。

CMや映画主題歌などのタイアップが多いのはアイドルならではですが、それでもアルバム版はリミックスされてて、楽曲としてバランスが取れてます。

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↑↑↑ 1988年12月発売

「Hide’n’ Seek」の1つ前の作品で、同じ路線。プロデュースは鳥山雄司。こちらの方が歌謡曲としては聞きやすいかも知れない。

2曲目の「Too Fast, Too Close」は、さかえさんの人生において洋の東西を問わずナンバーワンの曲であります。とにかくかっこいい!

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↑↑↑ 1988年2月発売

中山美穂に注目するきっかけとなったアルバム。角松敏生全面プロデュースで、角松ファンのおいらがアイドル歌謡に手を出すなんて、という逸品です。

とにかく角松一色で、「角松敏生フィーチャリング中山美穂」といっていいほど角松のアルバムになっています。角松と中山美穂と言えば、稀代の名曲「You are my only shining star」があるが(このアルバムには収録されていない)、この曲名からしてThe Systemの影響を受けた角松らしい。

9曲目の「Get Your Love Tonight」はアイドル歌謡としてもポップスとしてもかなりレベル高い、バランスの良い1曲だと思います。作詞・作曲は、当時のお笑いグループでありミュージシャンでもあったThe Jadoesの楽曲。

他に先日亡くなられた、角松が心の師と仰ぐ佐藤博の楽曲もあり、とにかく当時を代表する名盤。

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↑↑↑ 1990年3月発売

上記3枚に比べると、ちょっと落ち着いた感のある作品。中山美穂本人の指向か、だいぶ大人びた感じも受けます。その分、とんがった部分がなりを潜め、ポップスとしては毒っ気が抜けてしまったかもしれません。

前半の鳥山雄司・Cindy路線の曲と、後半の十川知司編曲とで2枚のアルバムのような印象を受け、制作にブレがあるような気も今となってはします。

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↑↑↑ 1990年7月発売

「All For You」からわずか4ヶ月でリリースされてますが、当時のアイドルなら当たり前。CDが売れてた時代なんでしょうな。従来とは違うサウンドプロデューサーと組んだ1枚と一言では言えるが、中山美穂らしい尖り具合も毒も亡くなった感じ。それでも光る楽曲はいくつかあり、本人作詞作曲も3曲という、アーティスティックさとアイドル性の混在が「らしい」アルバムであります。

その意味では、中山美穂本人が制作に大きく関わったのかもしれない、と予想されますが、自分自身が、自分というアーティストの名プロデューサーとなりえるわけではない、という難しい側面を感じさせるとか言ったりして。

この後、セルフプロデュースなどアーティスト路線を邁進する中山美穂ではあるのですが、さかえさん個人の趣味としてはあまり興味が無くなってしまったのが正直なところなのです。ただ、偶像としてのアイドルでありつづけることに飽き足らず、作詞作曲やプロデュースを手がけ、ちゃんとセールスも成立させる「表現者」としてあり続けた中山美穂は、現在のアイドルでは考えられない存在感を持った人だなあ、と評価したいです。しました今しました。

さて、実は1988年7月に発売された「MIND GAME」も評価高いのは知っているのですが、まだ聴いたことが無いのです。いっぺん聴いてみたいものですな。