2013年、立ち上がりは個人的にはいまいちかなーと思っていた音楽CD状況ですが、終盤になって怒濤の良作ラッシュ!

それでは今年も、行ってみよっ!

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今年の海外盤ベスト1はこれ。ジャズ・フュージョン・ピアニストOli Silk。ヘビロテで現時点も聴いています。

メロディが良い。そのまま歌詞を乗せて歌物にしても良さそう(ヴォーカル曲もあります)。このアーティストの最近のリリース作はどれもチェックしていたのですが、今作は特にいい!

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国内物ではこれ。富田恵一の個人プロジェクト「冨田ラボ」の4作目。

「Shipbuilding」、「Shiplaunching」、「Shipsahead」と続いたShipシリーズが、曲ごとにヴォーカリストを立てるコンセプトだったのに対し、今作は数名のヴォーカリストに絞って何曲か歌わせる方式。椎名林檎や横山剣など個性派を起用しても、ちゃんと冨田サウンドになっております。

曲調もShipsシリーズとは微妙に異なり、冨田さんの幅広さを伺わせます。

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ジャズらしいジャズを聴けたということで良かったのは、クリスチャン・マクブライド。もう大御所の風格を漂わせます。

ジャズ部門ではテレンス・ブランチャードも健在ぶりを見せてくれてうれしかった。今おいらのジャズ・トランペッターランキングではテレンスとデイブ・ダグラスがダントツです。

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最後は個人的思い入れ部門ということで特別枠。難波弘之さんなんと26年ぶりのソロ名義アルバムです。

日本のプログレッシブロック界ではもはや重鎮的存在と言っても良い作編曲演奏家。オルガンの音が全然変わって無くて感激。

タイトルでおわかりのようにSFとの関連が強いのも難波さんの特徴。難波さんはなんとミュージシャンとしてデビューする以前、学生時代にSF作家としてデビューしており、かつてSFマガジンに連載も持っておりました。「飛行船の上のシンセサイザー弾き」という、自身の著作によるSF短編集と、同名のアルバムを同時リリースしたこともあるのです。

山下達郎のツアー&レコーディングメンバーとしてミュージシャンのキャリアもトップクラス、すでに還暦だと思うけど若々しくてすげえ。

なお、難波さんのバンド「Sense of Wonder」(いかにもな名前)名義の「銀河ネットワークで歌を歌ったクジラ」がCD再発されていてビックリ。大原まり子さんの同名著作のイメージアルバムで、Sound Novelシリーズとして1985年にリリース。これ、名盤です! アナログLPで持ってます!