2014年1~3月期アニメは久しぶりに複数本視聴したわけですけれども、このほど最終回を迎えたいくつかがすばらしかったので感想を。

ウィッチクラフトワークス

超良かった。 近来まれにみるほどの原作忠実度、セリフの一つから小ネタに至るまで一字一句完璧に原作に忠実という驚きの作品だったわけですが、その上ですんごい面白かった。 原作マンガは既読ですが、原作の良さを生かした上でさらにテレビアニメーションとして上質の出来だった。 最終回のエピローグだけが、ちょっと原作とは違う流れになったけど(メインのストーリーは改変無し)、それは原作が今も続くシリーズであり、アニメはここで最終回、という違いを考えれば、こうなってしかるべき、それでいて原作を逸脱しない見事な終わり方だった。 今後、「原作に忠実」のバイブルにしてほしい出来。脚本、演出、作画、アフレコの全てにうならされた。

ノラガミ

ボンズの本領発揮! の素晴らしい作品でこれも面白かった。あきさせないテンポ、キャラの内面をえぐるドラマ、キレキレのアクションと見所満載だった。 このレベルで作られると、原作者冥利に尽きるだろうな……

未確認で進行形

4コママンガ原作のアニメ。シリーズ中もずいぶん楽しませてもらったけど、中でも最終回が素晴らしく良かった! マジで涙が出そうになったくらい。 こちらも基本的には原作に忠実で、なおかつ作画が良くて見ていて楽しかった。 最終回は原作のエピソードを上手く再構成再構築したオリジナルの展開だったけど、ぐっと来る感動作となった。原作では未だ見せ場のない白夜君が、こちらでは見せ場満載でかっこよかった。キャラの心情が上手い演出で描けていて、心に迫る良作でしたわん。 OP、EDの曲がポップで良かったなあ。劇伴も良かったし音楽が素晴らしかった。

3作に共通するのは、全てマンガ原作で出版社がスポンサーという、おそらく原作を売るためのタイアップ、ハガレン型のビジネスモデルだったのでしょう。原作の魅力を生かすことが命題という意味で、スポンサーの制約が少なかったんだろうな、功を奏したんだろうなと考えました。