定額制音楽ストリーミングサービス・APPLE MUSICが日本でも開始。僕も事前段階では、個人的には微妙とか言ってた割に、無料トライアルを登録してしまいました。

好きな音楽はCDで買う主義なので、定額制で聞き放題というのもどうなの、的な感覚はあるにはある。音楽を所有すると言うより、ストリーミングはどちらかというと聞き流すイメージがあるので。

まあそれでも、フルアルバムを試聴するイメージなら月額980円は安いし、たとえば超有名なアルバムを今さら買うのも乗り遅れ感ハンパないし、という向きにはいいかも。買うほどでも無いけど聞いてみたいし、とかいうアーティストも居るし。

さっそく、先日スカパーでライブを見て懐かしかったLevel 42の「World Machine」をまるっと聴いてみた。音質も良いし、楽曲自体は購入するのと変わらない。ただし正式契約しない、もしくは解約してしまえば(ダウンロードしてあっても)もう聴けない、というのは定額制として当然なところ。まあ、ストリーミングということは聴いている間は通信が発生しているわけで、あれもこれもと聴いているとスマホの場合、キャリア契約上の通信量制限の上限を超えてしまう(=通信速度制限が入る)、事実上のパケ死が怖いが、ローカルにダウンロードも出来るので(その場合は再生中はストリーミングにならず通信は発生しない、スマホにダウンロードしているのと同じ)、上手に使えば通信量も抑えられる。例えば自宅で無線LAN環境があれば、家でダウンロードしておく、とか。

毎月何らかのCDを買っている身としては、980円ならこれといった不満も無い。

と、思っていたのだが、自分の運用的になかなか面倒くさい仕様だということも分かった。

APPLE MUSICをONの状態で、iCloudミュージックライブラリも有効にしていると、iTunesとのミュージック同期が出来なくなる。どういうことかというと、「CDからリッピングした自分のPC上の音楽ファイルとスマホの間で、直接的な同期が出来なくなる」のである。例えば、マイルス・デイビスのアルバム「KIND OF BLUE」を同期していたけど、メモリ容量を稼ぐために同期を切ろうとiTunesのチェックボックスを外しても、同期が有効にならないのだ。

iCloudミュージックライブラリが有効になっていると、音楽に関してはiCloudとしか同期しないらしい。iTunesの設定は関係ない。これはめんどくさい。

対策としては、いったんスマホのミュージックアプリでApple IDをサインアウトしてからiTunesと同期。これでPCとの同期が出来るので、そのあとあらためてサインインすればよし。ただしiCloudミュージックライブラリがオフになってるので、オンにする。

アップルさんとしては「あんたの音楽ライブラリはiCloudに全部上がってるんだから、そっからストリーム再生するかダウンロードすれば良くね?」という言い分なんだろうけど、日本のキャリアの通信量制限を想定してないって気がするな。うまい解決策を仕様に盛り込んで欲しいところだけど。