Apple musicを活用して久しいが、なかなか気に入っている。どちらかというと洋楽ばかり聴いているので、邦楽のラインアップが貧弱なのはなんとか我慢できる。さすがに山下達郎がほとんどないというのは問題だが。

一方で韓国のジャズピアニストDae Uk Heoのアルバムがあるなどと、突如マニアックなものが見つかるのも楽しい。CDではもう手には入らない幻の名盤なのに。

僕の場合は特に、「あの歴史的に有名なアルバムを聴いてみたいけど、いまさらわざわざ買うのも……」と躊躇するときに、Apple musicで聴けるのはありがたい。最近だとマイケル・ジャクソンとかビージーズとかアイズレー・ブラザーズなど、やはり良いなーとうなりながらいろいろ聴いている。

現在のラインアップは貧弱だと書いたが、明らかに少しずつだが増えているのもわかった。日本が誇る名ギタリスト・松原正樹のAORの名盤「Painted Woman」が、最近まで無かったのに追加されているのを発見して感激した。

まあこんな調子だから、CDはあまり買わなくなった。

そういうことも世間の趨勢なのか、ヨドバシアキバのタワーレコードと有隣堂が、リニューアルでずいぶんフロアが縮小された。なんだか寂しい。

ま、CDを買わなくなった人間が言うことではないのかもしれない。リニューアル前のあれほどのフロアと在庫を抱えるのは採算があわないのだろう。書店である有隣堂もしかり。

救いは、サブスクリプションのサービスなら、アーチストにちゃんとお金は入ることだろう。無料でネットに上げられたりすれば、文化としての音楽も文学もたちゆかなくなり、衰退する。日本の文化を滅亡させる片棒は担ぎたくないものだ。滅亡と片棒で韻踏んだ。